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熱血!”文化系”スポーツ部 

ナイツ&三四郎の「Jリーグ漫才」に、判定検証……Jリーグの動画コンテンツが攻めてる!?

「J.LEAGUE.jp」より

 スポーツを楽しむ上で、審判の判定についてあれこれと議論することも重要な要素のひとつだ。そんな判定をめぐる問題で非常に考えさせられる記事が先日、「サッカーダイジェストW eb」に掲載された。

『あの番組ができたのはかなり大きい』山形vs.琉球戦で起きたPKジャッジ問題とGKコーチの切なる想い

 記事で考察されているのは、3月24日に行われたJ2リーグ5節・モンテディオ山形対FC琉球でのPKの場面。山形のGKが一度は見事に止めたにもかかわらず「PKやり直し」の判定になったことをめぐって、各プレーヤーやコーチの意見、そしてこの問題のシーンを扱ったJリーグ公式チャンネル「Jリーグジャッジリプレイ」の内容について掘り下げている。

 この記事を読んで、そして言及されている「Jリーグジャッジリプレイ」を見て思ったことは、「こりゃ、確かに判定に問題がある」ということ以上に、「サッカー界の映像施策は本当に素晴らしいな、それにつけても野球界は……」ということだった。

 記憶に新しいセンバツ甲子園での「サイン盗み騒動」しかり。開幕したばかりのプロ野球でも毎日のように繰り返される「リクエスト制度」(判定に異議がある際に、監督が映像による検証を要求できる)しかり。審判の判定・判断をめぐる話題には事欠かない野球界ではあるが、高野連やNPBが映像を使って「どんな意図で、このような判定を下したのか? 判定に整合性はあったのか?」といったことを解説したり、検証したりすることはない。

 一方のサッカー界はといえば、レフェリングに関する疑問やルールをわかりやすく解説し、審判についての理解・関心を深めてもらうことを目的として、オフィシャルで「Jリーグジャッジリプレイ」を制作。しかも、出演するのがJリーグ副理事長である原博実氏。組織トップ2の男が率先して“物議を醸した場面”を選び、「いろいろ議論するきっかけになれば……」と紹介する。昨年は不定期掲載だったが、好評だったためか、今では毎週掲載に切り替わっている。

 この積み重ねがファンのサッカーIQや観戦力を高め、長い目で見ていけばファンの固定化はもちろんのこと、審判レベルの向上、さらにいえば日本サッカーのレベルアップにだってつながっていくのではないだろうか。

 さて、本稿でさらに取り上げたいのは、「Jリーグジャッジリプレイ」だけにとどまらない、サッカー界における映像施策の充実っぷりだ。Jリーグ公式YouTubeチャンネルではさまざまな企画がめじろ押しで、もちろん、無料で楽しむことができる。

 Jリーグの公式映像企画といえば、5年前に話題になった「Jリーグ×キャプテン翼」を覚えている人は多いかもしれない。日本代表クラスの選手たちが、キャプ翼の必殺シュートを画像加工なしで本気で再現する映像は実に見応えがあった。

 この企画ほどバズってはいないが、ほかにもサッカーのライト層に向けた施策を次々に打ち続けている。今年でいえば、開幕直前に三四郎とナイツの2組を起用して「Jリーグ漫才」を4本アップ。Jリーグに関しての基本的な情報を紹介する――という要素が強いために少し説明的すぎるとはいえ、ナイツなんて本来、野球界で大切に扱わなければならない人材のはず。野球漫才でおなじみのナイツが、サッカー語れるの? という興味とともに思わず見てしまう。

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