本多圭の「芸能界・今昔・裏・レポート」

『24時間テレビ』メイン、来年も嵐で内定……日テレとジャニーズ“癒着の証明”

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 日本テレビの夏の恒例企画『24時間テレビ42 愛は地球を救う』。このメインパーソナリティーを、2020年12月で活動休止する嵐が務めることが決まった。

 今年1月に活動休止を発表した嵐について、ジャニーズ事務所は当初、公平性を保つため、特定のテレビ局のみを優遇することはしないと公言していた。だが、日テレから再三に渡り出演オファーを受けた事務所は、結局これを受諾。新元号「令和」での初の『24時間テレビ』メインパーソナリティーに起用されたことで、改めて日テレとジャニーズの“癒着”が証明されたといっても過言ではない。

 というのも、今回の『24時間テレビ』の“裏キーワード”は“2年連続”。実は局内では、来年も嵐が2年連続でパーソナリティを務めることが内定しているというのだ。

 そのため、今夏の『24時間テレビ』では、嵐のメンバーに、今年だけでは完結しない困難で大規模な企画にチャレンジさせる予定で、具体的には、松潤こと松本潤が、恵まれない世界の子どもを訪ね歩き、来年の東京五輪に招待する“サプライズ”を企画しているという。来年の『24時間テレビ』は、東京五輪開催の真っ只中に放送されるが、既に五輪関係の仕事でも引っ張りだこ状態の嵐に、『24時間テレビ』の盛り上げ役も任じたいというわけだ。

 日テレは、2年連続の大型番企画という位置づけで、『24時間テレビ』の制作費を既に20億円計上したとも伝えられている。“チャリティ”と謳いながらも、『24時間テレビ』には出演者への高額なギャラが発生していることは今や周知の事実だが、2年20億円といわれる制作費の中には、当然ながら嵐のギャラも含まれる。ウワサによれば、嵐の1日当たりのギャラは、メンバー1人に対し1,000万円。これまでの嵐のバラエティやドラマ、櫻井がレギュラー出演する報道番組のギャラと比べても破格だ。ウワサが事実だとすると、日テレの嵐に対する条件は常軌を逸しているとしか思えないが、高額ギャラで嵐を釣ったとされる日テレに対しては、他局からも怨嗟の声が上がっている。

 ここ10年来、『24時間テレビ』のパーソナリティはジャニタレに独占され、今年も当初は、嵐の後輩であるKing&Princeが予定されていたという。ところが、活動休止が発表されたことで、急きょ、嵐に差し替えられたといわれている。まるで、チャリティ番組の私物化で、“ジャニーズ祭り”の様相を呈している。

 せめて新元号「令和」に変わってからは、真のチャリティ番組に立ち返ることを期待したいものだが、既に走り出した日テレを止めることはできないのか。嵐も含め、タレントがノーギャラで出演し、莫大な制作費を抑えて浮いた分を寄付すれば、新時代に相応しいチャリティ番組になると思うのだが……。

最終更新:2019/04/21 12:00
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