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『執事 西園寺の名推理2』西園寺あらため「ちゃいおんじ」にギャップ萌えも、今シーズンでシリーズ終了の可能性?

子ども好きな西園寺にギャップ萌えも……

 今回は、舌足らずな夢から「ちゃいおんじ」と呼ばれ、かくれんぼに付き合わされるなど、子どもに翻弄される西園寺の珍しい姿が見られました。実は意外にも子どもが好きそうな一面が垣間見え、ギャップ萌えした視聴者は少なくなかったのではないでしょうか。その一方、夢のことをまるで玩具のように扱おうとした沙月に対して、最後に叱責したシーンは胸がすく思いがしました。

 牛の出産を苦もなく手伝えたりと、今シーズンの西園寺は何でもこなせるパーフェクトぶりがネタ化されてきているように感じます。前シーズンにおいてコミカルな部分を担っていた、執事助手の澤田慎次(浅利陽介)の役柄までも背負わされているようです。

 今回からは一応、新米執事として松本松五郎(森永悠希)が相棒役を務めてますが、澤田と比べると役不足な感じが否めません。メイドの前田美佳(岡本玲)もいないですし、奥様役が八千草薫から吉行に代わった違和感も完全には拭えず、西園寺が孤軍奮闘といった印象。視聴率はこのままいけば前シーズンの全話平均6.9%に届かず、今回でシリーズ終了してしまう可能性もありそうです。

 今回の内容については、冒頭のシーンで奥様が掃除ロボットを見て驚く姿に、「何を今さら?」と思ったのですが、過去の走行ルートを確認できる機能によって本当の殺害場所を探り当てたのは意外性がありました。

 ただ、沙月が企てた代理出産の計画に、なぜ社員たちが巻き込まれたのか腑に落ちませんでした。川越が犯人という結末にも説得力がなく、視聴者の裏をかこうという強引さだけが感じられました。

 次回は、資産家の別荘で起こる密室殺人ということで、ベタな本格推理モノになってしまうような気がしないでもないですが、西園寺の名推理を期待したいと思います。
(文=大場鴨乃)

最終更新:2019/05/24 16:00
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