日刊サイゾー トップ > 連載・コラム > パンドラ映画館  > セレブ作家の苦い過去が映画化
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】vol.535

久々に再会した家族はホームレスになっていた!? セレブ作家の苦い実話もの『ガラスの城の約束』

文=長野辰次

ウディ・ハレルソン、ナオミ・ワッツが毒親を演じた実話ドラマ『ガラスの城の約束』。借金に追われ、一家は流浪生活を続ける。

 久しぶりに両親に逢ったら、両親はゴミ箱を熱心に漁るホームレスとなっていた。かなり衝撃的な家族の再会である。人気コラムニストの実話をベースにした映画『ガラスの城の約束』(原題『The Glass Castle』)は、『ルーム』(15)でアカデミー賞主演女優賞に輝いたブリー・ラーソンが、『ナチュラル・ボーン・キラーズ』(94)や『スリー・ビルボード』(17)などで強烈な印象を残した個性派男優ウディ・ハレルソンと共演した辛口の家族ドラマとなっている。

 ニューヨークで暮らす主人公ジャネット(ブリー・ラーソン)は出版社での下積みを経験後、「ニューヨーク・マガジン」でコラムを連載する人気作家となっていた。その晩は恋人であるファイナンス・アドバイザーのデヴィッド(マックス・グリーンフィールド)に付き添って、彼の顧客と一緒に高級レストランでのディナーを楽しんでいた。顧客から「ご両親は?」と尋ねられ、ジャネットは「父は起業家、母はアーティストです」と答えるが、これは真っ赤な噓だった。

 レストランの帰り道、タクシーに乗っていたジャネットはゴミ箱を漁っているホームレスの男性を見かける。そのホームレスこそが、ジャネットの父親レックス(ウディ・ハレルソン)だった。華やかな生活を送るジャネットとはあまりにも対照的な父親のみすぼらしい姿を直視できず、ジャネットはタクシーのシートに身を沈め、声を掛けることなく過ぎ去っていく。

 NYの高級マンションでセレブな日々を過ごすジャネットだが、少女時代は恋人のデヴィッドも知らないような驚きの家庭生活を送っていた。ジャネットたち4人姉弟を生んだ母ローズマリー(ナオミ・ワッツ)と父レックスはよく言えば放任主義、福祉関係者から見ればネグレクト一家だった。両親は共に夢や理想を語り、そのことを追求するのに夢中だった。育ち盛りだった4人の子どもたちは、両親の夢と理想の犠牲となり、食事は満足に与えられず、学校に通うこともままならなかった。家賃を滞納しては、一家はボロ車に乗って夜逃げするという生活を繰り返していたからだ。

123

久々に再会した家族はホームレスになっていた!? セレブ作家の苦い実話もの『ガラスの城の約束』のページです。日刊サイゾー芸能最新情報のほか、ジャニーズ/AKB48/アイドル/タレント/お笑い芸人のゴシップや芸能界の裏話・噂をお届けします。その他スポーツニュース、サブカルチャーネタ、連載コラムドラマレビューインタビュー中韓など社会系の話題も充実。芸能人のニュースまとめなら日刊サイゾーへ!

ページ上部へ戻る

絶対的満足度の至宝店すべて見る

人気連載すべて見る

元木昌彦の『週刊誌スクープ大賞』

「週刊現代」「FRIDAY」の編集長を歴任した"伝説の編集者"元木昌彦による週刊誌レビュー

“キング・オブ・アウトロー”瓜田純士、かく語りき

“キング・オブ・アウトロー”瓜田純士の最新情報をお届け! 嫁・麗子も時々登場。

テレビウォッチャー・飲用てれびの『テレビ日記』

テレビの気になる発言から、世相を斬る!

じゃまおくんのWEB漫クエスト

マンガレビューブログ管理人じゃまおくんが、インターネットに埋もれる一押しマンガを発掘!

腹筋王子カツオ『サイゾー筋トレ部』

“腹筋インストラクター”腹筋王子カツオさんが、自宅でも簡単にできるエクササイズを紹介!

プレスリリース入稿はこちら サイゾーパブリシティ
イチオシ企画

【PR】DYM・水谷佑毅社長の野望とは?

医師免許を持つ、ベンチャー経営者の異色の半生!
写真
特集

伊勢谷友介大麻取締法違反で逮捕の衝撃

名俳優の逮捕で、映画・ドラマにも波紋が…
写真
人気連載

ナイツが語るYMOと“テクノ漫才”

 テレビウォッチャーの飲用てれびさんが、先週...…
写真
インタビュー

『踊る大捜査線』亀山Pが映画電撃復帰!

 興収101,5億円を記録した映画『踊る大捜査線 THE MOVIE』(98)、...
写真