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元AV女優の名も……FC2わいせつ動画配信者「全国一斉検挙」の裏側

イメージ画像(足成より)

 6月26日、アダルト業界をざわつかせるニュースが列島を駆けめぐった。

 警視庁がインターネット動画サイト「FC2ライブ」でわいせつな動画を配信したとして、公然わいせつの疑いで男女7人を逮捕した。さらに、同じような内容の事件で、北海道、愛知、岡山、福岡の4道県警が一斉に動いたのだ。

「いずれもFC2ライブで性行為を生配信していたとする、公然わいせつ容疑です。FC2ライブは、配信側が視聴料を決められる仕組みで、警視庁に逮捕された7人は2017年10月ごろから、約1,000万円を荒稼ぎしていたようだ」(警視庁担当記者)

 摘発のタイミングが一緒だったのは、偶然ではない。

 警視庁は道県警とともに合同捜査本部を設置し、一斉検挙に及んだのだ。

「警視庁が逮捕したうちのひとりは、『キャッツ』と名乗って動画を配信していた、現役のAV女優だった。警視庁にはわいせつ動画に関する情報が昨年850件以上寄せられ、一連の情報をもとにして7人を特定したようだ」(同)

 全国の警察が連携した今回の「大捕物」には、違法配信の舞台となったFC2をめぐる捜査当局の思惑も透けて見えている。

 そもそもの発端となったのは、2015年の逮捕劇だ。

「京都府警と三重、島根、山口、高知の5府県警合同捜査本部がFC2の実質的な運営元である大阪の会社代表の男ら2人を公然わいせつ容疑で逮捕したんです。FC2では無修正動画や違法性の高い内容を含む動画の配信が常態化していたほか、著作権法違反に抵触するコンテンツも多かった。捜査当局も長く問題視していたが、会社のサーバーが米国にあるため、なかなか手を出せなかった。そんな中、04年にファイル共有ソフト『Winny』の開発者を摘発した事件で有名になった京都府警サイバー犯罪対策課が中心となり、摘発に乗り出したんです」(事情を知る捜査関係者)

 当時、著作権法違反や公然わいせつの罪などに問われる可能性のある違法性の高いコンテンツを提供する業者の間では、海外にサーバーを置いて捜査当局の摘発を免れる手口が横行していた。FC2はそのはしりともいえる存在で、捜査の背景には「これを機にFC2の無法コンテンツの一掃を図りたい」とする警察庁の狙いもあったとされる。

 しかし、そのシナリオはもろくも崩れる。

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