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新型コロナで陰謀論が急拡大!「バカが騙される」は間違っている…誰もが感染する陰謀論への対処法

文=萩原雄太(はぎわら・ゆうた)

新型コロナで陰謀論が急拡大!「バカが騙される」は間違っている…誰もが感染する陰謀論への対処法の画像1
山口真一氏

「コロナウィルスはビル・ゲイツの陰謀である」

「大統領選の票は操作されている」

 近年、SNSを中心にして陰謀論、フェイクニュース、デマといった根拠のない情報を目にする機会が多くなっている。もちろん、SNS以前から陰謀論は様々な形で跋扈してきたが、コロナ禍を背景にして急拡大する陰謀論を仔細に検証すると、どうも以前とは様子が異なるようだ。

 国際大学グローバル・コミュニケーション・センターの山口真一氏は、これまで『正義を振りかざす「極端な人」の正体』(光文社新書)や『ネット炎上の研究』(勁草書房)などを執筆し、計量経済学を用いてソーシャルメディアの分析を行っている人物。はたして、なぜ、今、陰謀論は急拡大しているのか? もはや他人事では済まされない陰謀論の実態を聞いた。

PTAのLINEグループが陰謀論の温床に?

──近年、SNSなどを中心に、陰謀論やフェイクニュース、デマなどの情報が目立つようになっています。この状況を山口先生はどのようにご覧になっているのでしょうか?

山口:確かに、陰謀論、フェイクニュース、デマなどの可視化や拡散に、TwitterやFacebookなどのSNSが大きく貢献してしまっています。ただし、注意をしたいのが、陰謀論を拡大させているのはSNSだけではないこと。Googleとフェイクニュースの研究を行った結果、拡散手段として多かったのが、家族・友人と話をすることやメッセージアプリの使用でした。ソーシャルでの拡散だけでなく、直接のやりとりも陰謀論の拡大に大きく貢献しているんです。

──SNSだけでなくメッセージアプリでも。意外な拡散経路ですね。

山口:2018年には、メキシコやインドなどで、WhatsAppによって広まった噂によってリンチ殺人が起こっています。

昨年、新型コロナウィルスに関して「26度のお湯を飲めばウィルスが死ぬ」「漂白剤でウィルスを殺すことができる」というデマが広がりましたよね。実は、この情報の拡散に貢献したのが、PTAなどのLINEグループでした。「教えてあげなきゃ」という親切心を背景に、メッセージアプリを通じて誤った情報が広がってしまったんです。

──いったい、なぜメッセージアプリで陰謀論が拡散してしまうのでしょうか?

山口:人間は、専門家の情報よりも友人の言葉を信じてしまう傾向にあります。以前、マスメディア、SNS、直接の会話など、20のメディアを用意して信頼度を計測したところ、友人や家族との会話による信頼度はマスメディア並みに高かった。そんな心理的なバイアスを背景に、陰謀論が人づてに拡散していくんです。

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