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熱血!”文化系”スポーツ部

NHK大河『いだてん』が第2部から面白くなる2つの理由

文=オグマナオト

NHK『いだてん』公式サイトより

 どうしてこれほど“内容”と“数字”がかみ合わないのか? 万全の準備とトレーニングを積んでも結果が伴うとは限らない、スポーツの有り様 そのものにも感じてしまう。

 お題はNHK大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』について。20週連続視聴率1桁台という大苦戦が続いているが、その内容に関しては確実に上昇傾向。特に、関東大震災を描いた第1部最終盤以降は、クドカン節も拍車がかかっている状態だ。

 いよいよ始まった第2部も、新主人公、阿部サダヲ演じる田畑政治の「口の韋駄天」ぶりが痛快極まりない。いきなり第1部主人公・金栗四三(中村勘九郎)を「おっさん」呼ばわりし、嘉納治五郎(役所広司)を「老害」と斬って捨てる自己批判ぶりは、ここまで見守ってきた視聴者すら切り離しにかかるのか宮藤官九郎、と見ていて心配になるほど。

 第1部で描いてきたのは、日本初のオリンピアン・金栗四三というアスリート視点からの明治・大正期のスポーツ事情。そこから一転、第2部でいよいよ昭和が始まり、幻の東京オリンピックと1964年 東京オリンピックの実現へ……。日本スポーツ史における新たなる偉人たちがここから先、どう新時代を切り開いていくのか。確実に面白くなりそうな予感しかしない。

 大河らしくないとか、おっさんしか出てこないとか、場面転換が早すぎるとか、ナレーションが聞き取りにくいとか(それは確かにそうだけど)、散見するマイナス要素に引っ張られて見逃してしまうのはあまりにももったいない。

 第2部がスタートしたばかりの今なら途中参加の好機だし、これまでのマイナス(と言われがちな)要素が一気に変換しそうな気配なのだ。そこで、大きく2つの点から、『いだてん第2部』の楽しみな点を整理してみたい。

女性アスリートのパイオニアたちが続々登場

 よく言われる“大河らしさ”といえば、女性キャストたちの存在感を抜きには語れない。まさにこの点こそ、『いだてん』第1部に少なかったもの。天狗倶楽部を筆頭に汗ばむ男たちが占拠し、ほぼほぼ「おっさんたち」の物語だった。「スポーツは男性のもの」という時代背景だったとはいえ、あまりにも画面が暑苦しかったのも事実だ。

 だが、第1部後半で描かれ始めた女性スポーツの萌芽がいよいよ花開くのが第2部であり、次の7日放送回こそ、その最初のクライマックスともいえる日本人女性第1号オリンピアン、人見絹枝の物語だ。演じるのはダンサーとしても知られる菅原小春なだけに、スポーツドラマにありがちな「スポーツシーンがぎこちない」といったギャップもないと期待していい。

 制作サイドとしてもここが肝と捉えているようで、演出には『モテキ』などでおなじみの大根仁を起用する熱の入れよう。大根は第1部でも一度演出を担当しているが、NHKの人間以外が大河の演出を務めるのは大根が第1号だという。第1号には第1号で、ということだろう。

 ちなみに大根、自身のTwitterで「はっきり言って自信作です。自己評価は10年に一本作れるか作れないかレベルです」と断言。また、音楽担当の大友良英も自身のTwitterで「来週のいだてん『人見絹枝物語』本当に本当に大好きな回なんです。いつも見てない人も、 ぜひぜひこの回だけでも見てやってください。前後を知らなくても充分伝わる内容だと思います」とつづる。ここまで言い切るその自信のほどを確かめずにはいられない。

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