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ズバッと!芸能人

媚びない、曲げない、動じない! 女優・山本舞香の潔さ

バラエティで覚醒したターニングポイントは?

 では、バラエティで「山本舞香が面白い」と言われ始めたターニングポイントはいつだったのか? それは昨年5月23日の『ホンマでっか!?TV』であったように記憶している。映画『恋は雨上がりのように』の番宣で、ヒロインを務める小松菜奈、さらには共演者の清野菜名、濱田マリとともに登場。だが、ひときわ存在感を放ったのが彼女だった。恋愛についてのトークになった際、明石家さんまから「浮気を見つけたら?」と聞かれ、「ころ……」とポロリ。さんまが「殺す!? あんた一番怖いで!?」と戦々恐々。「ころ、ころころ……コロコロする!」と言い訳し、さんまも「コロコロされるねんな(笑)。俺は殴ってほしいわ、それやったら!」とテンポの良い掛け合いをして話題を呼んだ。

 スタッフはよほど彼女が気に入ったらしく、なんと翌週の放送にも、山本一人だけゲスト出演。さんま、さらにはマツコ・デラックスに強烈なインパクトを与えたのだった。

 それから3カ月後の『アウト×デラックス』(同)でマツコの前に再び彼女が現れた時、女優という生き物に対する猜疑心が強いマツコも 「来たわよ。すごいの来た」と、喜んでいた。

天性の演技力とヤンキー気質

 女優としてのセンスは、青春ラブコメから時代劇、刑事もの、本格アクションなどオファーが絶えないことから言うまでもないが、ひとつだけ挙げておきたいのが、映画『ひるなかの流星』の中でヒロイン・すずめ(永野芽郁)と枕投げをするシーンで、山本がアドリブで「顔はやめて!」と言ったというエピソード。これを聞いた時、かつて『3年B組金八先生』(TBS系)で、三原じゅん子演じる麗子が、同級生へのリンチシーンで仲間に発したセリフ「顔はやばいよ、ボディやんな、ボディを」を思い出してしまった。

 マツコは山本を評して「ほぼ、そのへん歩いているヤンキーと構造は変わらない」と言っていたが、その天性の演技力とヤンキー気質で、清廉潔白、優等生的な同世代女優の中で、大いに存在感を発揮していくことだろう。

(文=都築雄一郎)

◆「ズバッと!芸能人」過去記事はこちらから◆

最終更新:2019/08/01 10:57
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