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シベリアだけじゃない! 日本人戦死者の遺骨、いまだ数十万柱が野ざらし状態か

戦時中、野戦病院となった「ヌヌマチガマ」(具志頭村新城、写真:小早川渉/アフロ)

 日本の「戦後」は終わっていなかった。

 7月末、NHKが報じたあるスクープが列島に衝撃を走らせた。太平洋戦争の終戦直後、シベリアに抑留されて亡くなった日本人のものとして厚生労働省の派遣団が5年前に収集した遺骨について、専門家によるDNA鑑定で「遺骨はすべて日本人ではない」と判定されていたことが明らかになったのだ。

「日本人の遺骨ではないとわかったのは、厚労省の派遣団が東シベリアのザバイカル地方で収集した16の遺骨のうち、専門家によって判別できた14の遺骨。NHKの取材で、厚労省がこの調査結果を把握していながら、5年たった今も公表に踏み切っていなかったことも明らかになったのです」(全国紙社会部記者)

 太平洋戦争が終結したのは1945年。驚きなのは、戦後74年もたって、いまだに遺骨収集事業が終わっていなかったということだ。

 旧日本兵の遺骨約37万人分が帰還を果たしていないとされるフィリピンでも、厚労省がNPO法人に丸投げするかたちで収集を実施していた過去がある。しかし、専門家による骨鑑定により、日本人の遺骨は一体もなかったことが明らかになった。このNPO法人は、遺骨を発見した現地住民に報酬を支払っていたため、報酬目当てに「日本人のもの」としてでっち上げられた無関係な遺骨が相当数紛れ込んだとみられている。いずれにしろ、政府の遺骨収集に対する無関心さが露呈した格好だ。

 さらに、戦争末期に激戦の舞台となったサイパンなどでも、故郷に帰れないままとなっている多くの日本人の遺骨があるといわれている。

 日本人戦没者・戦死者の遺骨が放置されているのは、海外だけではない。国内最大の地上戦で日米両軍と民間人ら合わせて約20万人が犠牲になったといわれている沖縄戦の遺骨である。

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