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プロ野球で過保護すぎてタイトルが「該当者なし」に? 球数制限ブームで異常事態発生

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 プロ野球は終盤戦を迎え、タイトル争いもヒートアップしてきたが、パ・リーグの防御率王争いで異常事態が発生。ルール変更すべきと叫ばれそうな勢いだ。

 各チームとも10試合前後を残す状況で、いまだにセ・パ両リーグとも優勝チームが決まらない2019年のプロ野球。捕手ながら打率トップの西武・森友哉、10代の本塁打記録を更新したヤクルトの村上宗隆、本塁打と打点の二冠を目指す西武・山川穂高など、個人記録も面白くなってきたが、スポーツ紙の成績ランキングを見ると、数字とは別の意味で目を引くのがパ・リーグの投手成績だ。スポーツ紙記者がいう。

「ここ数年、プロ野球界で投手の身体を守る傾向が飛躍的に高まってきたことで、規定投球回に達する選手が急激に減っており、セ・リーグは9人、パ・リーグに至っては4人しか規定投球回に達した投手がいません(9月19日時点)。ちなみに2009年はセ・パ合わせて34人、2017年でも25人ですから、この減り方は異常です」

 規定投球回とは、最優秀防御率のタイトルを獲得する際に必要な投球回のこと。規定投球回=所属球団が1シーズンに行った試合数なので、今年の場合、規定投球回は143回となる。相手に最も点を取られなかった投手に与えられる「最優秀防御率」は、投手の中でも特別なタイトル。その候補が4人しかいないとは、何ともお寒い状況だが、この背景には近年の投手起用術の変化がある。前出の記者が続けた。

「かつては中4日や中5日が当たり前だったプロ野球界ですが、近年は先発投手を6人用意して中6日で回すのがスタンダードなので、先発投手が登板するのは週1回、年25~26回です。1回先発するたびに6イニングは投げないと規定投球回に到達しませんから、時代に対応していないルール設定とも言えるでしょう」

 その背景にあるのは、投手の肩(身体)を保護しようという動きだ。高校野球界では、球数制限に関する侃々諤々の議論が展開されているが、プロ野球界も投手保護の流れは同じ。ただ、古くからのプロ野球ファンの中には、不満を抱く者も少なくないようだ。

 「かつては中5日でも軟弱だと言われていたのに、今や先発が投げるのは週1回です。“投手擁護派”は医者の意見を根拠にしますが、医者は『ダメ』というのが仕事なんですよ。『中4日でOK』『120球投げても大丈夫』と言ってけがされたら、自分のせいにされてしまうんですから。プロ野球界は試合時間の短縮に熱心ですが、レベルの低い投手が先発で投げるから、ちょこちょこ投手を変えることになって、試合が長くなるんです。アスリートという道を選んだのですから、『けがをするから』と泣き言を言うくらいなら、壊れないような身体を作ればいいんですよ」(前出・記者)

 それならいっそのこと、投手はピッチングマシーンにやってもらう方がいい?

最終更新:2019/09/21 22:00
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