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「モンスターアイドル」レビュー2

クロちゃん企画「モンスターアイドル」は、タブーを公開する『ASAYAN』以来のアイドルエンタメの極地か?

2人の女性芸能人が「こんなプロデューサーはいる」

 1日目で脱落したのは、カナだった。「ダンスがヘタ」「全然練習していない」「やる気が見えなかった」等を理由に挙げるクロちゃん。プロデューサーっぽい真っ当な意見に思える。

 では、カナの立場に立って考えてみよう。彼女はもう、嫌気がさしていたのではないか? 酒の席で中座したり、やる気を見せなかったのは、クロちゃんプロデュースの企画にうんざりしていたから。カナは最年長の24歳だったし、一番分別があったのかもしれない。

 前回の放送で、クロちゃんは「この企画でアイドルを作りたいし、彼女も作りたい」と宣言していた。そして、ヒナタを受からせた。つまり、融通の効く子を優遇し、振り向いてくれない子は容赦なく落とすということ。クロちゃんはエロで攻略できるプロデューサーだと、改めて証明されたのである。

 VTRを観終えた、スタジオのファーストサマーウイカは「ちまたにも、こういう系のプロデューサーはいる」とコメントした。エロで落とせるプロデューサーは、やっぱり普通にいるのだ。前回の放送で、重盛さと美も「芸能界を生き延びるためには、エロい人にも悪い人にも好かれないといけない」と口にしていたし。2人の女性芸能人が異口同音に「こういうプロデューサーっているよね」とぶっちゃけているのは興味深い。

 エロにもセクハラにも軽めの枕営業にも耐えうる女の子たちが名を連ねるであろう、新しいアイドルグループ。何か、見ちゃいけないものを見てる気がする。

 モーニング娘。を生んだ『ASAYAN』(テレビ東京系)から始まった、候補者に負荷をかける形のアイドルエンタテインメント。「MONSTER IDOL」は、その極地という気がする。

(文=寺西ジャジューカ)

寺西ジャジューカ(芸能・テレビウォッチャー)

1978年生まれ。得意分野は、芸能、音楽、格闘技、(昔の)プロレス系。『証言UWF』(宝島社)に執筆。

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てらにしじゃじゅーか

最終更新:2019/12/04 14:11
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