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なぜ即刻クビじゃない? 沢尻エリカ、エイベックス「更生するための支援する」の違和感

沢尻エリカ

 合成麻薬MDMAを所持していたとして麻薬取締法違反で起訴された沢尻エリカ被告。保釈時にマスコミの前に出て挨拶をすることはなかったが、その後、所属するエイベックス・マネジメントを通じて文書でコメントを発表した。

 沢尻は文書の中で関係各所に対して謝罪するとともに、「今後、違法薬物と決して関わりを持つことのないよう、人間関係を含めたつながりを一切断つことを固く決意し、専門家の指導も受けて、立ち直ることをお約束します」とコメント。その第一歩として、保釈後は医療機関に向かったという。

 また、エイベックス・マネジメントも公式サイトにおいてコメントを発表。「皆様におかれましては様々なご意見があるとは存じますが、弊社といたしましては弁護士を含めた専門家の指導の下、本人を更生するための支援をいたします」と、沢尻の今後をサポートする意向であると述べている。

「今回のエイベックスの動きは、芸能人に対してセカンドチャンスを与えるという意味では、正しいものだったといえるでしょう。近頃は、“薬物逮捕で即解雇”というパターンも少なくないし、薬物に限らず重大なスキャンダルの“疑惑段階”で解雇されてしまうこともありますからね。責任を持ってマネジメントをするという意味では、当然の対処法なのかもしれません」(芸能事務所関係者)

 エイベックスの所属タレントによる薬物事件は今回が初めてではない。2009年には押尾学が麻薬取締法違反と保護責任者遺棄罪で有罪判決を受けている。

「押尾の事件が公になる直前に、エイベックスは押尾との契約を解除しています。死者が出ている事件なので、沢尻の件と簡単に比較できるものではないのですが、沢尻も押尾同様に解雇という形になる可能性は高いのではないかという見方が強かったのも事実です」(同)

 押尾と沢尻には、薬物以外にも共通点がある。

「2人とも、元々は別の事務所にいて、そこからフリーの時間を経て、エイベックスに移籍したという形。いわば、エイベックスは他の事務所を追いやられたトラブルメーカーの受け口になっているということです。裏を返せば、そもそもトラブルメーカーであることはわかっていたはずで、さらには、薬物使用疑惑は以前からあった。しかも、押尾での失敗があったのだから、沢尻の件についてはこんなことにならないようにエイベックス側がもっと厳しく行動を管理するべきだったとの指摘も多い。業界内では“やっぱりね”という声が多いわけで、予想できたシナリオを回避できなかったエイベックスは、少々お粗末だったと言わざるを得ない」(音楽業界関係者)

 エイベックスが沢尻をサポートし続けるのは、上手くコントロールできなかったことに対する負い目からなのだろうか。

「エイベックスとしては、沢尻を残すことに対するメリットなどあまりない。沢尻に対する責任感が働いているのは間違いないでしょう。あるいは、どうにかして沢尻をコントロールできる状況に置いておきたい特別な理由があるのかもしれない。沢尻を自由にさせたら、エイベックスが損をするような何かがあるとか……」(同)

 いずれにしろ、沢尻が今後女優としてまた表舞台に立てるかどうかは、エイベックスのさじ加減次第といったところか。

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最終更新:2019/12/11 12:00
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