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日本テレビ、“ラグビー特需”でテレ朝の猛追交わし、年間視聴率3冠王の座を死守

日本テレビ

 日本テレビが2019年の年間視聴率(1月1日~12月30日)において、全日帯(午前6時~深夜0時)で7.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区・以下同)、ゴールデン帯(午後7時~10時)で11.6%、プライム帯(同7時~11時)で11.3%を獲得。テレビ朝日の猛追をかわして、6年連続で“視聴率3冠王”の座を死守した。

 18年と比べると、全日帯は横ばい、ゴールデン帯は0.4ポイント減、プライム帯は0.3ポイント減で、まさにジリ貧状態だった。

 一方、ライバルのテレ朝は10月期に入って、人気ドラマ『ドクターX~外科医・大門未知子~』『相棒season18』『科捜研の女』や、バラエティ番組『ナニコレ珍百景』『ポツンと一軒家』などが好調でラストスパートをかけた。

 特に12月の月間視聴率は、全日帯7.8%、ゴールデン帯11.9%、プライム帯11.8%で、6年半ぶりの3冠を達成し、追い込みをかけたが、日テレを抜き去ることはできなかった。

 日テレが年間視聴率3冠王の座を守ることができた最大の要因は、ズバリ「ラグビーワールドカップ」の放映権を獲得していたためだった。これがなければ、非常にヤバい状況で、まさに“ラグビー様々”といってもいいだろう。

 初の日本開催となった同大会の地上波での放映権は日テレとNHKが有したが、日本代表の健闘ぶりで視聴率も好調だった。日テレ放送分では、「日本×ロシア」(9月20日)が18.3%をマークしたのは皮切りに、「日本×サモア」(10月5日)は32.8%、「日本×スコットランド」(同13日)は39.2%と驚異的な視聴率を記録。日本戦以外でも、「ニュージーランド×アイルランド」(同19日)が16.5%、「ウェールズ×南アフリカ」(同27日)が19.5%、決勝戦の「イングランド×南アフリカ」(11月2日)が20.5%を獲得するなど、軒並み高い視聴率をマークして、年間視聴率のアップに大いに貢献した。

「ライバルのテレ朝はスポーツ中継に最も力を入れている民放局ですが、『ラグビーワールドカップ』のすぐ後の『フィギュアグランプリシリーズ2019』や『世界野球プレミア12』の放映権を獲得していたため、さすがにラグビーまでやるわけにはいかなかったのでしょう。正直これまでマイナースポーツのイメージが拭えなかったラグビー中継で、サッカーワールドカップの日本戦並みの視聴率をはじき出すとは、当の日テレも予想していなかったんじゃないですかね。テレ朝が12月にラストスパートをかけただけに、日テレは『ラグビーワールドカップ』の高視聴率がなかったら、6年連続3冠王はヤバかったはずです」(テレビ誌記者)

 ラグビーのおかげで3冠王を死守した日テレだが、諸手を挙げて喜んでもいられない。鉄壁を誇っていた日曜ゴールデン帯の『ザ!鉄腕!DASH!!』『世界の果てまでイッテQ!』『行列のできる法律相談所』は完全に弱体化。5日の『行列3時間スペシャル』は12.2%しか獲れず、レギュラー放送だった『ポツンと』の19.5%に大差をつけられるなど課題は山積み。不振続きのドラマも含め、弱い部分を立て直さないと、今年こそ盟主の座をテレ朝に奪われかねないだろう。

最終更新:2020/01/11 22:00
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