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『パラサイト』ポン・ジュノ監督の助監督を務めていた片山慎三氏が推薦する“韓国サスペンス作品3選”

文=日刊サイゾー編集部(@cyzo

片山慎三

――近年『新感染』『神と共に』など、国内でもメガヒット作を連発している韓国映画。そして、『冬のソナタ』ブームから15年近く経った現在も根強いファンをつけている韓流ドラマ。傑作揃いの韓国エンタメ作品群から、韓流の目利き達が独特の視点で映画・ドラマの深奥を語る。

片山慎三(映画監督)
1981年、大阪府生まれ。ポン・ジュノ監督の『母なる証明』(09年)や山下敦弘監督の『マイ・バック・ページ』(11年)などに助監督として参加。昨春公開された自主制作映画『岬の兄妹』が話題を呼んだ。

◇ ◇ ◇

 僕が韓国映画から学んだことはたくさんありますが、一番は「表現にブレーキをかけない」ということですかね。不快に思われるようなシーンも、しっかりと描く。『岬の兄妹』を撮るときも、それを意識していました。

【1】『グリーンフィッシュ』監督:イ・チャンドン/主演:ハン・ソッキュ/公開:97年/発売:クロックワークス 除隊して故郷に帰ってきたマクトンは、帰る途中で出会った女性・ミエの誘いを受け、暴力団の一員として働くことになる。組織の中で次第に頭角を現すマクトンだったが、いつしか抗争の渦に巻き込まれていく。

 韓国とのつながりでいうと、オムニバス映画『TOKYO!』(08年)の撮影でポン・ジュノ監督と知り合ってから、1年ほど韓国に滞在して助監督として手伝ったこともありましたが、もともと僕が韓国映画を見始めたきっかけは『シュリ』からですね。

 この頃の作品で印象に残っているのが、イ・チャンドン監督のデビュー作『グリーンフィッシュ』【1】です。映画の終盤でヤクザの愛人と恋愛関係になった主人公が、銃で撃たれて殺されてしまうのですが、被弾して車のボンネットに倒れかかり、窓ガラス越しに吐く息の曇りが徐々に薄くなっていくという、死に至る演出がうまい。

 一方でタブー破りといったら、民主化闘争を描いた『1987、ある闘いの真実』など、実在の事件を題材にした作品は面白いですね。

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