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表に出したくない金だった!? 日本経済新聞社の米子会社32億円の詐欺被害の闇

誰もが疑問、こんな稚拙な方法で大金を振り込むはずはない?

「会社からの説明は『電話』とのことでしたが、実際には音声データ付きのメールだったのではないかと言われています。経営幹部のほかに経理担当役員の音声も入っていたとか。しかし、それなら音声の偽装も可能であり、ますます不可解です。また、さすがに一度に32億円ものお金を用意することはできなかったようで、一部を銀行でも借り入れたようです。その際、銀行側が使途などを確認していくと、口止めされていたA氏も少しずつ内情を話すうちに詐欺行為が疑われ、事件が発覚したと聞きました。これが事実なら、銀行からの借り入れなど、まずAさんだけでは判断できないはずです」

 経営側はこの損失をもって経営に打撃を与えることはなく、春闘にも影響しないとしているため、労働組合は静観の構えのようだ。だが、内情を知る日経新聞OBの1人は「社内での噂だが」と断ったうえで、こんな仮説を話した。

「こんな稚拙な方法で大金を振り込むはずはないと考えるのが普通だが、過去にも同様のことがあったら話は180度違ってくる。つまり、米子会社の歴代の経理担当が過去にも経営幹部と名乗る人物から振り込みを依頼されていたとする。最初は上司にも許可を取っていたが、そのうち内々で進めるように指示されるようになれば、『今回も内々で進めていい』と現場が判断して行う可能性はゼロではない。今回のように銀行からの指摘がなければ露見していなかったかもしれない。『会社側が表に出したくない金だったのではないか』と邪推している現役社員は1人や2人ではありません」

 現在は米国、香港の捜査当局に日経から被害届が出されているようだが、この巨額詐欺事件の「闇」が明らかになることはあるのだろうか。

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最終更新:2020/02/24 12:12
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