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プロ野球中継にも“人工知能”が登場、「AIキャッチャー」が出したサインの精度とは?

文=日刊サイゾー

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 新型コロナウイルス騒動により、シーズン開幕が延期されたプロ野球。現在は無観客でオープン戦が行われているが、日本テレビが野球中継に「AI」を導入した。

 初の試みが行われたのは、3月15日の巨人対楽天のオープン戦の中継だ。導入されたのは、野球をはじめとして様々なスポーツのデータ分析を行うデータスタジアム社が開発した「AIキャッチャー」。AIを使って、投手が失点を防ぐのに最適な配球を1球ごとに予測するという。

「膨大なデータ(過去16年間、402万球)を使用」「投手にとってポジティブな結果を生む確率が最も高い球種とコースを導き出す」という触れ込みの代物だが、その実力はいかほどだったのか? 週刊誌のスポーツ担当記者はいう。

「初の試みなので興味深くチェックしましたが、フォークがそれほど得意でない投手にフォークの連投を指示したり、満塁のピンチでど真ん中のストレートを要求したりと、投手が困惑すること必至のサインの連発でした。AIが出した予測が、キャッチャーが出したサインと一致するシーンはほとんどなかったですね」

 現時点ではまだまだ発展途上段階だったよう。ただ、囲碁や将棋の世界では、人間はAIにまったく歯が立たなくなったが、そちらの世界でも最初にAIが登場した時は鼻で笑われていた。いずれは野球界でもAIが席巻することになるのか? 40年以上プロ野球情報を追ってきたベテランスポーツライターはいう。

「AIキャッチャーが難しいのは、“もしAIの言う通りにしていたらどうなったか”が検証できないことです。AIが出した予測と、捕手が出したサインが違い、結果としてバッターを抑えた場合、AIより捕手のほうが正しかったという見かたもできますから、すぐにAI頼みになるようなことは考えにくいでしょう。

 こういった試みで思い出されるのは、野村克也氏がかつて解説者時代に披露した『野村スコープ』です。野村スコープは、ストライクゾーンを9分割してコースや球種を表示し、配給の妙を野村氏が解説するものでした。野村スコープについては、『邪魔だ』『見にくい』という声もありましたが、プロ野球ファンに新たな野球の楽しみ方を提供したのは紛れもない事実です。AIキャッチャーに関しても、目くじらを立てずに『こんな視点もあるんだ』という程度に楽しむのが良いんじゃないでしょうか」

 AIキャッチャーは、日本テレビで今季中継予定の巨人主催試合で実施されるとのこと。投手陣が崩壊したら、「AIキャッチャーに代えろ」とのヤジが飛ぶのは時間の問題のようだ。

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最終更新:2020/03/22 10:30

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