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コロナ自粛で避難中!? 「ことりカフェ」の鳥たちの今

 新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言により、外出自粛の要請が出され、休業を余儀なくされている業種は多数ある。

 例えば、捨て猫などを保護して引き取り手を探す「保護猫カフェ」が苦境に立たされているニュースが報じられたほか、経営が厳しくなっている動物カフェは少なくない。

 休業中で収益は出なくとも、当然ながら動物たちのお世話は日々続いていくため、諸費用を捻出するために、グッズ販売に力を入れたり、支援を募ったりしている店もある。猫の動画をVRで配信している店もある。

 そんな中、ことりたちと触れ合える「ことりカフェ」では、コロナ禍の影響下で生き残りをかけ、吉祥寺店を5月中旬に閉店することを決定。上野本店にことりたちのお引っ越しをし、コロナによる臨時休業明けには総勢約30羽で新たなスタートを切ろうとしている。

  ところで、気になるのは、休業中のことりたちの世話をどうしていたのかということ。代表取締役の川部志穂さんに聞いた。

「お店に残っている子たちはすべて、私と自転車で出勤できるスタッフが交代で毎日お世話に行っています。ただし、病気療養中の子1羽と、お客さんとのふれあいを担当する『もふスタッフ』の子たちは、3名のスタッフが分担して自宅に引き取って、お世話にしているんですよ」

 休業により、人が来なくなったことで顔を出さなくなってしまった「チンアナゴ」のニュースが話題になっていたが、同様に、人と日頃ふれあうことりの「もふスタッフ」たちも、人とまったくふれあいがなくなると、元気をなくしてしまうようだ。

 スタッフさんの自宅へのホームステイ組は、タイハクオウムの「太一くん」、コザクラインコの「カイくん」「ちーばりくん」「でんちゃん」、オカメインコの「いくらちゃん」とホオミドリアカオウロコインコの「うにちゃん」の、種別3チームに分かれている。

「誰がどの子を引き取るかは、ことりと人間の相性があるので、それを見て決めました。ことりたちはすごく頭が良いので、それぞれにお気に入りのスタッフもいて、好きなスタッフの担当する日には機嫌が良く、ほかのスタッフの日だと機嫌があまり良くないなんてこともあるくらいなんです」(川部さん)

「ことりカフェ」の公式TwitterやInstagramなどには、スタッフさんの自宅でくつろぐことりたちの様子が見られる。

 水浴びをしたり、紙を切り刻んで遊んだり、スタッフの膝の上でくつろいだり、ドア越しにスタッフをお出迎えしたり、スタッフのベッドで一緒に寝たり……。なんて優雅で、なんてのどかで、快適そうな暮らしなのだろう。

「引っ越ししたことりたちは、すぐに順応しました。恐らく大好きなスタッフがいつも一緒にいるので、特に何も変わらないようです」と上野本店店長の坂田有紀さんは言う。また、スタッフの一人からは、こんなメッセージも。

「お店にいた時のように、家族の顔を覚えたようで、みんなにそれぞれ違う鳴き方とおしゃべ りはするようになりました」

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