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テレビウォッチャー飲用てれびの「テレビ日記」

伊集院光も踊らされる『M 愛すべき人がいて』というワニワニパニック

文=飲用てれび(いんよう・てれび)

サンミュージック公式サイトより

テレビウォッチャーの飲用てれびさんが、先週(5月3~9日)見たテレビの気になる発言をピックアップします。

山田ルイ53世「この自粛期間を有意義に過ごそうぜって言う人が、ちょっと多すぎるなって思う」

 リモート収録が、もはや当たり前になっているテレビ。バリエーションも少しずつ増えてきた。試行錯誤の中での実験的な試みが、エンタメになっている感もある。

 まず、リモート×漫才。4日の『かみひとえ』(テレビ朝日系)で、別々の場所にいる漫才師がリモートで漫才を披露する企画が放送された。出場者はU字工事、カミナリ、トム・ブラウン、四千頭身、ミルクボーイだ。

 で、優勝はトム・ブラウン。もともとカオスな彼らの漫才が、実験的な状況の中でさらにカオスになり笑いを生んでいたのに対して、別々の場所にいることを感じさせない見事な掛け合いを見せたミルクボーイの漫才が、なんだか物足りなさを感じさせていたのが面白かった。

 次に、リモート×ドラマ。打ち合わせやリハーサル、そして本番収録まで、すべての工程がリモートで制作された『今だから、新作ドラマ作ってみました』がNHK総合で放送された。全3夜のオムニバス形式で、4日の出演者は満島真之介×前田亜季、5日は小向文世×竹下景子、8日は柴咲コウ×ムロツヨシ×高橋一生だ。

 俳優が全員本人役として登場した8日の作品は、自宅生活が長引くなか、猫も含めた3人+1匹の心と体が次々と入れ替わるという話。ムロが柴咲になったり、高橋が猫になったりする。しかもそんな入れ替わり生活が、最後まで解消されることなく続く。柴咲らは、そんな日々をゆるゆると過ごしながら楽しむ。

 そんな話だったのだけれど、なんだかそれが、非日常な日常が延々と続いているようなこの現実とシンクロしている感じがして面白かった。

 また、ムロが最近毎日のようにInstagramで配信しているライブや、柴咲がYouTubeに投稿している動画に登場する飼い猫などが設定に組み込まれていたりして(『有吉の壁』〈日本テレビ系〉でムロのモノマネをし、翌朝インスタライブでムロと配信を行った四千頭身・後藤を思わせる「ゴトウ」なる人物も名前だけ出てきた)、そのあたりの仕掛けも、テレビとネットが映像として一気にシームレスになっている現状との同期性を強く感じさせた。

 最後に、リモート×トーク。さまざまなジャンルで活躍する3人がトークを繰り広げる番組『ボクらの時代』(フジテレビ系)では、3日の放送から出演者全員がリモート出演の形式が始まった。

 ただ、この日の出演者は、山田ルイ53世(髭男爵)、スギちゃん、コウメ太夫。いわゆる”一発屋芸人”のそろい踏みである。番組で語られたところによると、今後もリモート対応が強いられる場合に備えた試作版が今回であり、実験台として呼ばれたのが彼らだったらしい。

 他方、彼らが集められたちゃんとした意味も、番組的にはあるようだ。自粛生活が続く人も少なくない中で、一度ブレイクした後に仕事が急減するという、誰にも要請されていない”セルフ自粛”の期間を過ごしてきた一発屋芸人の言葉には、何か学ぶべきところがあるのではないか、というのだ。

 で、山田は言う。

「この自粛期間、みんなものすごい我慢して、大変やと思うんですよ。そこで、さらにこの自粛期間を有意義に過ごそうぜって言う人が、ちょっと多すぎるなって思うから。無意味にボーッと過ごしてもいいんじゃないかって思ってます、俺は」

 なるほど、さすが自粛生活の先人。なんだか含蓄がある。ただ、そうやって山田の言葉に人生訓や生活訓を見いだしてしまっては、無意味に時間を過ごしてもいいというメッセージが、台なしになってしまうが。

 いずれにしても、コウメ太夫をトーク番組で見かけることなどあまりないのだから、貴重な機会だったといえるかもしれない。コウメを貴重がるのも少し変だけど。

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