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秋元康「そんなバカな…」アイドル銘柄急落で、SKE48親会社が“乃木坂株半数を取得”のカラクリ

文=日刊サイゾー

乃木坂46

 アイドルグループ、SKE48を運営する親会社のKeyHolderが14日、ノース・リバーの全株式を取得する方針であることを発表した。

 ノース・リバーは一般的な知名度こそないが、同社は乃木坂46を運営する乃木坂46合同会社(以下、乃木坂LLC)の株式50%を保有する会社。KeyHolder側の発表によると、すでにノース・リバーの株主との間で基本的な合意に達しており、6月上旬には株式譲渡契約を締結して、7月1日の株式取得を目指すという。

「乃木坂LLCはノース・リバーとソニー・ミュージックレーベルズが共同で運営していて、特に前者は乃木坂の楽曲の著作権管理を担っています。そして、乃木坂のプロデューサーの秋元康氏は、ノース・リバーの株式の45%を保有する大株主です。KeyHolder側の発表通りに事態が推移すれば、秋元氏は保有する全株式を失うことから、乃木坂ファンの間では『(秋元氏と乃木坂は)ソニーに見捨てられたのか?』といった声もありますが、事態はそう単純ではありません」(週刊誌記者)

 実は秋元氏は、2018年6月18日にKeyHolderが実施した第三者割当による新株予約権の募集で、この権利を得ている。新株予約権とは、企業が発行する株式をあらかじめ決められた価格で取得する権利のこと。あらかじめ決められた行使価格を時価が上回っている場合、権利行使すれば利益が得られ、逆に行使価格を時価が下回っている場合は権利放棄すれば損失を確定できるため、投資家にとっては損失を限定しつつ利益を得られる有利な権利だ。秋元氏が得た新株予約権は、1株当たり125円で約2500万株分を権利行使できるというものだった。

「JASDAQに上場するKeyHolderの株価が上昇すれば、秋元氏は巨額の含み益を手にすることができるため、当初は『有利な条件で新株予約権を得た』との声がもっぱらでした。ただこれには条件があって、新株予約権の行使期間である2018年7月24日~2028年7月23日に株価が一度でも行使価格125円の半額(62円50銭)を下回る終値がつくと、株価の如何にかかわらず秋元氏は、KeyHolderに対して31億円(1株125円×約2500万株)を超える出資を行う義務が生じることになっていた。そうなると、秋元氏としては含み損を抱える恐れも出てくるわけです」(同)

 そして、これが現実のものとなった。今年2月17日までは80円台で推移していたKeyHolder株が、同28日に62円の終値がついたのだ。

 新型コロナウィルスの感染拡大で、傘下にあるSKE48のライブやイベントの延期・中止が相次いだため株価が急落。秋元氏としては、新株予約権の放棄という“逃げ道”が塞がれてしまった。

「出資者の秋元氏としては、巨額の評価損を避けるためには、KeyHolderの株価を引き上げるしかありません。アイデアマンの秋元氏であれば、同社の業績向上のための方策を打ち出すことも十分可能。新株予約権の放棄が叶わなくなっても、本来ならさほど心配する必要はなかったかもしれません。しかし、コロナ禍によって、芸能というビジネスモデル自体が見直しを迫られ、先行き不透明になっています。下手をすれば、権利行使期間中に株価が行使価格の125円を上回らない可能性もあり得ます。そこで自身が株主のノース・リバーをKeyHolderに買収させることで、手っ取り早く株価を引き上げようと考えたのでしょう。こんなご時世でも“乃木坂銘柄”となれば、KeyHolderの株価が上昇するのは必至ですからね」(同)

 買収が実現すれば、KeyHolderは間接的に乃木坂LLCの持分(経営権)の50%を保有することになるが、そもそも秋元氏はKeyHolderの出資者であるから、実質的には乃木坂の動向に何ら変わりはない。あくまでも、秋元氏の懐事情による買収劇、という見方もできるのだ。

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最終更新:2020/05/26 06:15

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