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『フリースタイルダンジョン』レビュー

『フリースタイルダンジョン』編集でカットされるほど痛感する、漢 a.k.a. GAMIの功績

『フリースタイルダンジョン』(テレビ朝日/AbemaTV)

 5月19日『フリースタイルダンジョン』(テレビ朝日系)は、先週に引き続き「審査員長いとうせいこうが選ぶフリダンの歴史を変えたBEST BOUT 8選」の中編が放送された。前回は「T-Pablow(てぃー・ぱぶろ) vs Dragon One(どらごん・わん)」「般若(はんにゃ)vs 焚巻(たくまき)」「般若 vs 崇勲(すうくん)」の3試合が挙がったが、今回は果たして……?

晋平太と呂布カルマを迎え撃った時期が、ダンジョンの最盛期か?

 BEST BOUTを選ぶ判断基準として重視されているのは、恐らくバトルの熱量だと思う。確かに、どの試合にも「ああ、あれね!」と我々を納得させるインパクトがあった。せいこうが4つ目に挙げたバトルは、3rd season Rec7の「般若 vs 晋平太(しんぺいた)」だ。

 前回のレビューでも触れたが、恐らく本来なら「漢 a.k.a. GAMI(かん・えーけーえー・がみ) vs 晋平太」が選ばれていたはずだ。何しろ、番組史上最高のバトル。しかし、漢の逮捕によって急きょ外されてしまったのだろう。それはもう、仕方ない。でも、あのバトルが今後地上波で流れないかと思うと、一抹の寂しさはある。漢といえば、輪入道を迎え撃った一戦もいいバトルだった。やはり、漢はたくさんの好試合を残している。

 晋平太がダンジョンに来襲した際は、サイプレス上野やT-Pablowとのバトルもすごかった。特に、菊の花を持って現れたサ上の登場は鳥肌もの。正直、サ上のクリティカル勝ちでもおかしくない一戦だったように思う。振り返ると、ダンジョンが最も盛り上がったのがこの時期だ。

 この頃を象徴する試合として紹介されたもう1つの一戦は、3rd season Rec5の「R-指定(あーる・してい)vs 呂布カルマ(りょふ・かるま)」だ。Rにボコボコにされた呂布が「やっぱコイツ強ぇわ。もうダメだ」と降参した歴史的バトル。何度見ても、このときのRのキレキレっぷりは恐ろしい。

「調子こいちゃってるのは お前の方でしょ
そのオールバック グラサン 芸大卒なのにヤンキー気取りか?
お前に教えといたるわ
見た目だけ格好つけた【コンプラ】 
でもハートはチキン 名古屋コーチン
FAKE佐村河内 Shall we 死のダンス? 役所広司」

※【コンプラ】で言っているのは恐らく「的場浩司」

 ここにも漢逮捕の影響が見られる。実際のバトルで、Rはこう言っていた。

「調子こいちゃってるのは お前の方でしょ
そのオールバック グラサン 芸大卒なのにヤンキー気取りか?
漢さんと全然 芯の太さが違うねん
お前に教えといたるわ
見た目だけ格好つけた【コンプラ】 
でもハートはチキン 名古屋コーチン
FAKE佐村河内 Shall we 死のダンス? 役所広司」

 今回の放送では、「漢さんと全然 芯の太さが違うねん」の部分がキレイにカットされていた。だから、小節が気持ち悪いことになっている。事情はわかるが、ひときわ痺れる箇所だったので残念無念。

 とはいえ、この頃のバトルはやはり格別。ヒリヒリ感が異常だ。呂布と晋平太が乗り込んできた時期こそ、『フリースタイルダンジョン』のピークだったといえるだろう。

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