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藤井聡太七段にあの名門大学が熱視線!? 棋士に学歴はいらない…中卒が当たり前だった将棋界

日本将棋連盟公式サイトより

 大学進学率が5割を超え、「大卒」が当たり前になる中、すでに手に職がある人間は大学に行く必要はあるのか? 14歳でプロ入りした将棋の藤井聡太七段は今、高校3年生。現在、初のタイトル戦に挑戦中で、とても勉強どころではない状況だが、「ぜひとも我が校へ」と有名大学が手ぐすねを引いて待っている。

 これまで「史上最年少棋士」「最多連勝」「3年連続勝率8割以上」など、数々の記録を打ち立ててきた藤井七段。記念すべき初タイトル戦第1局でも勝利し、タイトル獲得に向けて弾みをつけたが、将棋盤から一歩離れれば17歳の少年だ。世の高校3年生は進路に頭を悩ませる時期だが、将棋界の学歴事情について、将棋に詳しいフリーライターはいう。

「昭和の将棋の棋士たちは中卒が当たり前。将棋界では『棋士に学歴はいらない』が定説で、高校に行く者は『自分の才能に自信が無い』『将棋から逃げている』と言われる世界でした。しかし近年では最低でも高校に進むのがスタンダードで、大卒の棋士もザラ。元・竜王の糸谷哲郎八段は大阪大学の大学院を出ていますし、今年4月には東京大学大学院に通うプロ棋士も誕生しています」(フリーライター)

 プロ棋士で国立大学卒とは、まさに「天は二物を……」を地で行く話だが、藤井七段は昨年12月のインタビューで、「現段階では大学進学は考えていません」と語っている。それでも大学進学の噂がチラつくのには理由がある。週刊誌の囲碁・将棋担当記者がいう。

「藤井七段はそもそも高校にも行きたくなかったようですが、それを覆したと言われているのが母親です。彼は愛知県でも有数の進学校に通っていますが、中学受験を勧めたのは母親で、『東大に行かせたい』とも言っているとか。ただ、いくら秀才とはいえ週1ペースで対局がある彼が、東大に行くのはさすがに厳しいでしょう。

 そこで浮上するのが早稲田大学です。慶應と共に“私学の雄”と言われる早稲田は近年、人気低下が顕著ですが、将棋に関しては慶應を圧倒。“ひふみん”こと加藤一二三九段をはじめ、丸山忠久九段、広瀬章人八段、中村太地七段など、数多くのタイトル経験者が卒業生です。丸山九段は将棋の一芸推薦での入学ですし、ジャンルは違いますが、囲碁界の若き天才、一力遼八段はタイトル戦をこなしつつ、きっちり4年で卒業していますから、受け入れ体制はバッチリです。

 藤井七段の両親は共に国立大学出身で、とりわけ母親が教育熱心のようですが、早稲田というブランドなら親も納得でしょうし、早稲田としてもあれほどの天才棋士は喉から手が出るほど欲しいはず。しかもプロ棋士は、棋戦を主催する新聞社の人間との付き合いも重要ですが、マスコミには早稲田卒が非常に多いですから、早稲田に行って損はないでしょう」(囲碁・将棋担当記者)

 一芸入試というジャンルは、まさに彼のためにあるようなもの。将棋で鋭い読みを披露する藤井七段は、大学選びでも最善手を選べるだろうか。

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最終更新:2020/06/11 12:05
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