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『アンサング・シンデレラ』石原さとみ演じる主人公は、反感買う“意識高い系”か?

『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』公式サイトより

 石原さとみの主演ドラマ『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』(フジテレビ系)が現在放送中だ。荒井ママレの漫画『アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり』を原作として、病院薬剤師にフォーカスしたこのドラマ。薬を通して描かれる、薬剤師と患者の感動的なストーリーが話題を呼んでいる。

 石原演じる主人公・葵みどりは萬津総合病院の薬剤部に勤めるキャリア8年目の薬剤師。「薬は患者の今後の生活につながるからこそ、その人自身を知る必要がある」という信念を持ち、患者のために病院を駆け回る仕事熱心な女性だ。放送が開始された当初はひたむきなみどりを応援する声が多く上がっていたが、回を重ねるごとに彼女の評判に変化が起きている。

 7月20日に放送された第3話で、薬局薬剤師の小野塚綾(成田凌)に「意識高い系の病院薬剤師」と揶揄されたみどり。すると、ネットでは共感の嵐が。「小野塚が言いたいこと全部言ってくれてスッキリ」「実際にこんな意識高い人職場にいたらしんどい」「意識高い人が自分の意識の高さ押し付けてくるのきつい」と、小野塚の意見に賛同する声が相次いだ。

 果たして、みどりは“意識高い系”なのだろうか。

 一般的に意識高い系とは、誉め言葉ではなく、虚栄心の強い人や行動が中身に伴っていない者を指して使われる言葉だ。みどりは一人ひとりと向き合う丁寧な薬剤師だが、一方で効率性に欠ける部分があり、主任の刈谷奈緒子(桜井ユキ)からは「長い目で見れば患者のためにならない」と指摘されることも。実際に、みどりが一人の患者に時間をかけすぎてしまうせいで、調剤室の人手が足りなくなってしまうこともある。

 しかし、意識高い系を「承認欲求」「自己顕示欲」という言葉で表すのならば、みどりはそれに当てはまらない。彼女は、周囲に止められても自分の信念を貫いて患者を守る選択をしてきた。もし彼女が意識高い系なら、患者よりも先輩や上司からの評価を優先するはずだ。

 熱量の高い人は、時に煙たがられることもある。今後も視聴者からの評判に屈することなく、みどり、そして石原にもがんばってもらいたい。

■番組情報
木曜ドラマ『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』
フジテレビ系/毎週木曜22:00~
出演:石原さとみ、田中圭、西野七瀬、真矢ミキ、成田凌、 桜井ユキ、井之脇海、
金澤美穂、迫田孝也、池田鉄洋、でんでん ほか
原作:荒井ママレ
脚本:黒岩勉
演出:田中亮、相沢秀幸
音楽:信澤宣明
プロデュース:野田悠介
制作著作:フジテレビ第一制作室
公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/unsung/

早乙女りこ(ライター)

東京生まれ神奈川育ちのフリーライター。映画・ドラマはジャンル問わず幅広く鑑賞しており、物語の展開を予想したり、役者の演技を複数作品で見比べたりすることが趣味。

さおとめりこ

最終更新:2020/08/05 11:30
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