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『半沢直樹』コロナ渦だからこそ響く名言に注目! ブレない半沢の“正義”とは?

日曜劇場『半沢直樹』公式サイトより

 現在第2シリーズが放送されている日曜劇場『半沢直樹』(TBS系)。主人公・半沢直樹(堺雅人)の宿敵・伊佐山(市川猿之助)との最終局面を迎えた第4話は平均視聴率22.9%(関東地区/ビデオリサーチ調べ)を記録し、大反響を呼んだ。
 
 第2シリーズは、池井戸潤の著書『ロスジェネの逆襲』『銀翼のイカロス』(文春文庫)をベースにしたオリジナルドラマ。クライマックスを迎える第4話では、半沢が伊佐山と三笠副頭取(古田新太)の陰謀を明らかにするため、大和田(香川照之)との共闘を試みる。
 
 今回、注目が集まったのは『半沢直樹』のぶれない“正義”だ。大和田に共闘を頼みに行く前、部下の森山(賀来健人)に向かって、「1.正しいことを正しいと言えること、2.世間と同じ常識を持つこと、3.ひたむきで誠実に働いたものが評価されること」と半沢は自身の信念について力強く語った。
 
 また、大和田との共闘で見事に伊佐山たちへの逆襲を果たした半沢は、東京中央銀行に出戻り異動を言い渡される。中野渡頭取(北大路欣也)は、セントラル証券で奮闘した半沢を「どんな場所であっても輝く人材こそ本物だ。真に優秀な人材というのは、そういう者のことを言うんだろう」と高く評価した。
 
 さらに、半沢が東京中央銀行への復帰を祝福される場面では「どんな会社にいても、どんな仕事をしていても、自分の仕事にプライドを持って、日々奮闘し、達成感を得ている人のことを本当の勝ち組というんじゃないかと、俺は思う」とセントラル証券の部下たちに檄を飛ばした。
 
 ネットでは「心に刺さるわぁ」「こういう信念を持った上司がいると、部下は幸せだ」「名言パレードになったところからぼろぼろ泣いた」など、心揺さぶる名言に涙する視聴者が続出した。
 
 混沌としているコロナ渦だからこそ、『半沢直樹』の強いメッセージが視聴者に響いたのではないだろうか。大和田をはじめとするヒール役のキャラクターに注目が集まっていたが、その反面で『半沢直樹』らしい“正義”を感じさせる第4話となった。

■番組情報
日曜劇場『半沢直樹』
TBS系にて、 毎週日曜21:00~放送
出演:堺雅人、上戸彩、及川光博、片岡愛之助、賀来賢人、今田美桜、池田成志、山崎銀之丞、角田晃広、戸次重幸、益岡徹、井上芳雄、南野陽子、尾上松也、井川 遥、古田新太、市川猿之助、香川照之、柄本明、北大路欣也、ほか
原作:池井戸潤
脚本:丑尾健太郎ほか
演出:福澤克雄、田中健太、松木彩
プロデュース: 伊與田英徳、川嶋龍太郎、青山貴洋
制作著作:TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/hanzawa_naoki/

東海林かな(ドラマライター)

福岡生まれ、福岡育ちのライター。純文学小説から少年マンガまで、とにかく二次元の物語が好き。趣味は、休日にドラマを一気見して原作と実写化を比べること。感情移入がひどく、ドラマ鑑賞中は登場人物以上に怒ったり泣いたりする。

しょうじかな

最終更新:2020/08/11 19:00
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