日刊サイゾー トップ > 社会  > 読売新聞エース記者韓国で逮捕の裏側

韓国警察に逮捕された読売新聞エース記者 社内報で明かしていた「不安定な精神」と会社の対応

社内報での自己分析

<気分屋。絶好調と絶不調の波が激しい。安定性が課題>

 気分の浮き沈みが激しく、精神的に安定しないことを自覚していたようだ。普段は理性でそれをカバーしていても、大量に飲酒をした際にはそうした“負”の側面が表に出てきてしまったのかもしれない。

 ただ、社内報には今後の抱負について

<謙虚さ、基本、向上心、そして「世の見落とされた視点」を大切に頑張ります>

 とも書いており、入社後は目指すべき記者像に向けて努力していた様子もうかがえる。それだけに、今回の逮捕は本人の精神に大きなダメージを残したのではないかと懸念されているのだ。

「もし“最悪の事態”であったなら、それは会社としては公表できなかったでしょう。文春の取材に対しても『記者本人の精神的な状況』を考慮したことを明言しているのだから、O記者のメンタルに甚大な影響があったことは間違いないだろう。本人から辞表が提出されなければ、編集局管理部付けになって刑事処分が確定するまで在宅待機となる。精神的になにか問題があるとしたら、上司などが定期的に連絡を入れているはずです」(同)

 エリート記者として社内の階段を駆け上がってきたO記者。しかし、仕事に邁進するあまり、新人時代に書き記した「謙虚さ」をどこかに置き忘れてしまったのかもしれない。さりとて、生き馬の目を射抜くマスコミ業界、新聞社としては前線で体を張る記者のメンタルケアは最重要課題であるはずだが……。

最終更新:2020/10/17 10:00
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