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主演ドラマが不振続きの福士蒼汰 事務所のゴリ押しに縛られる役者の不幸

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福士蒼汰

 若手俳優・福士蒼汰が主演した連続ドラマ『DIVER-特殊潜入班-』(フジテレビ系)が20日に最終回を迎えたが、盛り上がりに欠けた結果になり、問題とされている。

 同ドラマは初回9.6%(ビデオリサーチ調べの世帯平均視聴率、関東地区・以下同)でまずまずの発進だったが、第2話で6.1%と急降下。全話平均も7.0%となった。

「初回で世帯視聴率2ケタ近くまでいったのですから、ドラマファンの福士への期待感はまだまだあるようですし、それなりの人気は維持しているのでしょう。ただ、第2話以降でグッと数字が下がってしまったのは、福士が初挑戦となった“ダークヒーロー役”が合わなかったというか、視聴者に受け入れられなかったのでしょうね。これまで福士が演じてきたのは、“好青年”的な役柄が多くて、いまだそのイメージが強いですから」(テレビ誌記者)

 そんな福士が、早くも次の主演ドラマが決まり、話題を呼んでいる。2021年1月期にオンエアされる、テレビ東京系『神様のカルテ』の主役に起用されたのだ。

 同作はシリーズ累計330万部を超える夏川草介氏の同名小説が原作で、「心は、きっと救える」と信じて、患者を救うことと正面から向き合う、一人の若き医師の苦悩と成長の物語。11年、14年には嵐・櫻井翔が主演して映画化、大ヒットした名作だ。今回、『神様のカルテ』『神様のカルテ2』『神様のカルテ3』『新章 神様のカルテ』の4冊をドラマ化し、2時間枠で4話を放送するという、チャレンジングな形となる。

「ダークヒーローも初でしたが、福士にとって医師役も初めて。相応の知識や、医療用語も出てくるでしょうから、これまた難役と言ってよさそう。ましてや、1時間枠ではなく、2時間ドラマで視聴者を引きつけるには、相当魅力のある作品、演技でないと無理で“試練”になるはず。そもそも、テレ東ドラマは他の民放局のドラマより、視聴率が悪いのが通例で、この点でも福士には重くのしかかってきそうですね」(同)

『仮面ライダーフォーゼ』(テレビ朝日系、11年~12年)で主人公に起用されて頭角を現した福士は、13年前期のNHK連続テレビ小説『あまちゃん』で、ヒロイン(能年玲奈=現のん)の先輩役を演じて大ブレークを果たした。

 プライム帯の連ドラで初主演となった『恋仲』(フジ系、15年7月期)は本人の人気上昇も手伝って話題に。だが、その後に主演した連ドラは、『お迎えデス。』(日本テレビ系、16年4月期)、『愛してたって、秘密はある。』(同、17年7月期)、『4分間のマリーゴールド』(TBS系、19年10月期)、『DIVER』と、いずれも話題にならず、奮っていない。

「テレビ業界では福士に対して、『もう少し演技力があれば……』といった声が出ているようです。依然、好感度は高いですし、ピッタリ合った役で、脚本もよければヒットするでしょうし、評価も変わるとは思います。とはいえ、いくら大手事務所(研音)のプッシュがあると言っても、そろそろ結果をしっかり残さないと、主役の座を張り続けるのは難しくなってくるかもしれませんね」(テレビ局関係者)

 芸能界の慣例で主演クラスから落ちると、広告に起用されづらくなったりすることもあるがゆえ、なかなか役柄を変えられない……というのはよくあること。だが、福士が単なるイケメン好青年から脱却するには、脇役を演じるなど役者として修行が必要になってくるはず。

 事務所も目先の利益で俳優を主演にゴリ押しするのではなく、将来を見据えた売り込みをしたほうがいいのではないだろうか。

 

最終更新:2020/10/23 13:00
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