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内村航平、東京五輪実施訴えるも「タイミング悪すぎる」と不評…コロナ再拡大で『人命より競技か』の声

内村航平、東京五輪実施訴えるも「タイミング悪すぎる」と不評…コロナ再拡大で『人命より競技か』の声の画像1
写真/GettyImagesより

 体操男子五輪2連覇中の内村航平が、8日に行われた4カ国の交流大会に参加。高得点を―マークした後、来年に延期されている東京五輪の開催を改めて訴えた。

 大会直前合宿中にPCR検査で偽陽性が出る一幕もあったが、結局参加。試合後に内村は、世論が「五輪中止、延期」に傾いていることを危惧し、「(五輪が)できないじゃなく、どうやったらできるかという考えに変えてほしい」と話した。さらに世論とアスリートが同じ方向を向いて取り組まなければ「五輪はできない」とも言い切った。

 五輪関係者は「今春の五輪延期の際も、トップアスリートですら『延期は残念』『来年に向けて頑張る』の類のコメントしか残さなかったのに、こうしてアスリート自らが意思表示をしっかりして訴えたのは異例のこと。内村選手の呼びかけは本音だったと思う」とみているが、今回の発言自体の「タイミングがよくない」と今後、多方面に悪影響を及ぼす可能性があると指摘する。

「発言翌日の9日に北海道で、1日の新規感染者が200人だったことが判明。夜には政府のコロナ分科会は『急速に感染拡大する可能性が高い』として、感染強化するよう緊急に提言をまとめる事態になっています。すでに爆発的再拡大している欧州を含め、冬場になれば再拡大が懸念されているこのタイミングの内村選手の呼びかけは、ともすれば『人の命より競技を取るのか』と揶揄され、あまりにイメージが悪すぎます。彼の気持ちはわかるのですが……」(同)

 結果的に「あの時、呼びかけなければよかった」なんてことにならないことを祈るばかりだが果たして。

最終更新:2020/11/11 15:00
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