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佐野ひなこ“干され疑惑”を乗り越え再ブレイク!? 『この恋あたためますか』で汚名返上なるか

この恋あたためますか』公式サイトより

 先週放送された中村倫也×森七菜の火曜ドラマ『この恋あたためますか』(TBS系)の第5話で、意外な顔が再び登場した。樹木(森七菜)の開発したシュークリームが売り出された第3話、元アルバイト先のレジで、樹木がその新商品を直接手渡したココエブリィ常連客として登場した佐野ひなこだ。

 ドラマでは“ちょい役”の佐野だが、実は動画配信サービスParaviで配信しているオリジナルサイドストーリー『その恋もう少しあたためますか』に登場し、樹木の同居人・スー(古川琴音)や店長の上杉(飯塚悟志)、アルバイトの碓井陸斗(一ノ瀬颯)と一緒に、もうひとつの四角関係を演じている。

 佐野は2013年から「週刊ヤングマガジン」(講談社)でグラビアモデルを務め、2014年にはファッション雑誌「ViVi」(講談社)の専属ビューティー・ミューズとなるなど、その容姿の美しさは性別を越えて認められている。その後モデルや女優として活躍の場を広げるだけでなく、中国人の友人がきっかけで興味を持った中国語を趣味としており、NHKの語学番組に出演したことでますます勉強に熱を入れるなど向上心もある。

 しかし、一時期は、急に露出が減ったことから、真偽不明の「干された」という疑惑すら流れていた佐野。2015年に放送されたドラマ『デスノート』(日本テレビ系)の“ミサミサ”こと弥海砂役を演じた際には、映画版でミサミサを演じた戸田恵梨香と再現度や演技力を比較されてしまい、“ブサブサ”という不名誉な呼ばれかたをしていた過去も。2018年には『深夜のダメ恋図鑑』(テレビ朝日系)で馬場ふみか、久松郁実とともにトリプル主演を務めたが、その後女優として目立った活躍は見られなかった。

 そうした中での今回の『恋あた』だ。第5話では、樹木と新谷(仲野太賀)に話題の鯛焼きパフェを譲り、「デート楽しんでください!」とふたりを茶化すナイスアシストを見せた、佐野演じる石原ゆり子。サイドストーリーでは、アルバイトの碓井に思いを寄せ、碓井に会うためにココエブリィに通っている。一方で店長の上杉は、よく顔を見る石原のことがひそかに気になっているようだ。

 上杉は、ドラマ本編でもいい仕事をしていて、SNS上では「いい店長で最高」「恋あたの登場人物、店長が一番かわいい説」などと叫ばれる隠れた人気キャラだ。カラオケボックスで新谷の恋愛相談にのる姿や、シュークリームの販売全国1位を獲得したときに大喜びした姿は『恋あた』のなかでも屈指の癒しシーンで、視聴者の心をほっこりさせていた。佐野が演じるのは、そんな愛されキャラの上杉が、ひっそり思う相手というオイシイ役どころなのだ。

 これまでグラビアアイドルらしい役どころが多かった彼女だが、今回演じる石原は、ぱっと見ごく普通の女性だ。佐野の美しい身体を武器にするような役柄でもなく、そこから連想させる異性へのアピール術に長けていそうなイメージもない。佐野としても、自分の武器を封印した上で、女優としての演技力を試したいのかもしれない。『恋あた』で爪痕を残せれば、今後の女優業の風向きも変わるだろう。

■番組情報
火曜ドラマ『この恋あたためますか』
TBS系/毎週火曜日22時~
出演:森七菜、中村倫也、仲野太賀、石橋静河、佐野ひなこ、利重剛、市川実日子、山本耕史 ほか
脚本:神森万里江、青塚美穂
演出:岡本伸吾、坪井敏雄、大内舞子
プロデュース:中井芳彦、黎 景怡
音楽:木村秀彬
主題歌:SEKAI NO OWARI 「silent」
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/koiata_tbs/

早乙女りこ(ライター)

東京生まれ神奈川育ちのフリーライター。映画・ドラマはジャンル問わず幅広く鑑賞しており、物語の展開を予想したり、役者の演技を複数作品で見比べたりすることが趣味。

さおとめりこ

最終更新:2020/11/24 07:31
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