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『ナイナイDAYS』矢部浩之「好きな芸人は相方」 人生を出していくスタイルで回収していった伏線

「岡村さんて、ケンカした相手とのほうが次の日めっちゃ仲良かったりするやん」

 途中で運転手は岡村から矢部へ交代。ロケ日当日に奥さんとの同居をスタートしたという岡村に、矢部は自身の結婚生活を明かした。

矢部 「うちはつかみ合いのケンカかな、最高は」
岡村 「えーっ、そこまで!?」
矢部 「うん、行った行った。子どもの目の前で。でも、1個だけ決めたんは『仲直りするところも見せよう』って言って、夫婦で抱き合うとこまで見せんねん」
岡村 「でも、とにかく『ありがとう』って言うことにはしてるで。何かあったら『ありがとう』って言う」

 昨年4月、『ナインティナイン岡村隆史のオールナイトニッポン』(ニッポン放送)で舌禍騒動を起こした岡村の元に矢部が訪れ、“公開説教”を行ったのは記憶に新しい。説教の内容は、岡村が矢部やスタッフに「ありがとう」「ごめん」を1度も言ったことがないというものだった。散々、矢部から念を押された「ありがとう」の言葉が、回りまわって岡村の夫婦生活で生きている。人生を出していくスタイルのナイナイらしい伏線回収だ。

 公開説教のインパクトが強すぎるため「矢部が岡村を注意する」という構図が今はイメージしやすいかもしれない。でも、決して2人はそういう関係性ではない。再び、黒澤の著書から引用する。上京間もない頃のナイナイのエピソードだ。

<忙しくなりすぎた岡村は、悪いクセを出すようになった。それは、身近な人のクセや習慣を指摘して説教するという、くだらないがけっこう厄介なものだ。食べ方が汚いとか物を知らないとか、一見岡村の言い分にも正当性があるように思えるような指摘をし、長々と説教する。その相手は私であることも、矢部であることもあったが、指摘された方はかなりムッとする。私は必ず言い返してケンカになるのだが、矢部は言い返さないため、言われっぱなしになっていた。岡村は言いたいことを言って、相手にも言い返してもらえば、お互いに感情を発散できてスッキリすると考えたのかもしれないが、そもそも二人はタイプが違う。岡村が一方的に説教をし、矢部が耐えるという図になっては、岡村もスッキリしない。時々三人の空気が険悪になってしまうこともあった>

 この件について、矢部はこう振り返っている。

黒澤 「上京当時は岡村君イラついとったよな。けっこう自分の中でため込んでモヤモヤもしとったしさ、こっちにも何か言うてくるし。そうすると私は言い返すやん。けど、矢部君の場合は流してたやん。そこが耐えてるように見えててんけど、どうやったん?」
矢部 「いや、どうやろうな。それは腹立ってたんちゃう? 腹立ってたけど、向こうはケンカしたほうがラクな人やねん。ケンカして、ある程度、決着ついたほうがすっきりして次いけるけど、俺は違うねん。人と距離とるタイプやから、ケンカはしないほうがラクなんや。今でもそうやな。だから、俺が距離とることに、さらに岡村さんは引っかかっててんな、多分。だって、岡村さんて、ケンカした相手とのほうが、次の日、めっちゃ仲良かったりするやん」

 ちなみに、2人旅VTRでナレーションを務めたのは矢部の妻でもあるフリーアナウンサーの青木裕子。ラジオの失言で岡村がバッシングされ、「(ラジオに)行ってあげたら?」と青木が矢部の背中を押したエピソードは有名だ。そして岡村の結婚後、矢部家ではこういう会話があったらしい。

矢部 「裕子さんと言うてたのは、『うちに呼んであげたほうが自然じゃない?』って」
岡村 「家族で、岡村家と矢部家ってこと?」
矢部 「『それがええんちゃう?』って話はしてたけどね。一番みんな、なんとなく気まずくないのは」
岡村 「そうか……そうかもわからんなあ」

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