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二階氏が“日本のラスボス”!? ベトナム共産党人事に絡む複雑な事情

文=本田路晴(ほんだ・みちはる)

二階氏が日本のラスボス!? ベトナム共産党人事に絡む複雑な事情の画像1
二階幹事長とチョン書記長

 菅義偉首相の支持率が日に日に下降している一方で、自民党内で存在感が増している”あの人物”が、遠く離れた海外でもその威光を放っている。その舞台は、ベトナムだ。

 2月1日未明に起きたミャンマーのクーデターで、ベトナムどころの話ではないかもしれないが、1943社(2021年1月JETRO調べ)の日系企業が進出するベトナムは、日本にとっても無視できない存在だ。

 ベトナムは共産党による一党独裁体制である。そのベトナム共産党第13回大会はミャンマーでクーデターが起きた同じ日、今後5年間の新たな指導陣が選出され閉幕した。

「自民党内の権力抗争が、子供のままごとに見えると言われるベトナム共産党の権力抗争」(元在ハノイ日系企業駐在員)。

 権力闘争の仔細については外国人の我々には伺い知ることはできないが、今回、内外を驚かせたのが、ベトナム共産党序列1位で、同国の最高指導者であるグエン・フー・チョン(チョン)書記長が1976年のベトナム南北統一後初めて、3期目の書記長に選出されたことだ。

 党規約の2期10年を超えていることや、76歳と高齢で19年4月に脳梗塞を発症したとも伝えられ、健康状態も不安視される中、今党大会での引退が周囲からは囁かれていた。それが異例ともいえる留任になった背景には、党内最大のライバル、グエン・スアン・フック(フック)首相だけは絶対に党ナンバー1の書記長にしたくないという「チョン氏の老いの一徹」(在京ASEAN外交官)があったからだという。

 分かりにくい今回の党大会人事を日本のヤクザの跡目争いに例えてみよう。

 南北統一からベトナム共産党7代目の書記長となるチョン氏を7代目総長、最大のライバル、フック首相を跡目狙いの若頭に例えれば、今回の指導陣の人事は、以下のような展開で決まった。

 引退を考えている巨大ヤクザ組織(ベトナム共産党)を率いる7代目総長がいた。健康上の問題もあり一度は引退を決めかけたが、跡目にと思った傘下の組長(チャン・クオック・ブオン・ベトナム共産党中央政治局委員・書記局常務)がいまひとつ力がおよばない。

 総長は、昔ながらの弱気を助け強気を挫く任侠道(規律)を重んじたいのだが、力をつけてきた若頭は金になるためなら手段を選ばないので、最近ではなにかと対立も表面化するようになった。若頭が自分亡き後の総長の座を狙っているのは分かるが、奴もそれなりの手下を抱えている。奴の面子も立ててやらなければ、後々が大変だ。だから、奴には実権を与えずとも、面子だけは保てるようにしてやった――といったところだろうか。

 今回の党人事で、フック首相は狙っていた書記長の座にはつけなかったが、国家主席の座に就いた。党書記長のような政治的権限、首相のような行政権はないが、最低限の面子だけは保つことができた。66歳の彼は党の年齢規定を過ぎていることから考えれば、将来への芽を残すことができた今回の人事は御の字だ。しかも、ベトナム共産党内序列は1位の書記長の後は、国家主席、首相と続くので、形の上では党内序列も一応上がった。

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