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長瀬智也主演『俺の家の話』最終回に“嫌な予感”? 想起される「ブルーザー殺害事件」

文=早乙女りこ(さおとめ・りこ)

 

『俺の家の話』
『俺の家の話』公式サイトより

 長瀬智也主演のドラマ『俺の家の話』(TBS系)が、いよいよ今夜最終回を迎える。

 能とプロレスの両立を決意し、年末年始にタイトルマッチと能の舞台を控える寿一(長瀬智也)。脳梗塞によって三途の川を渡りかけたが、寿一の想いが通じ、奇跡の復活を遂げた寿三郎(西田敏行)。このままハッピーエンドに向かっていく……と思いたいところだが、どこか“嫌な予感”を抱いてしまうのは筆者だけではないはずだ。

 嫌な予感の正体―。それは、寿一が亡くなってしまうのではないか、もしくはすでにこの世にいないのではないか、ということだ。

寿一が舞う『隅田川』は、息子の死を題材とした悲しい物語

 第9話、老人ホームから抜け出してきた寿三郎は、年始に寿一が出演する演目『隅田川』について、「死んだ息子を出すべきか出さざるべきか、世阿弥と元雅の間で論争があった」と話す。それを聞いた寿一は「俺が息子だったら出てくるよ。だって会いてえもん」と答えた。『隅田川』は、死んだ息子を探して彷徨う母を描いた悲しい物語だ。まず演目自体が、寿一が亡くなる伏線に感じてしまうし、寿一が即座に息子の目線に立ったことから、寿一が最初から亡霊だったというパターンも考えてしまう。

寿三郎に付けた戒名「吹雪院親不孝革命居士」は、実は寿一の戒名だった?

 脳梗塞で昏睡状態となった寿三郎の見舞いに来た長州力は、寿三郎に「吹雪院親不孝革命居士」という戒名を名付ける。吹雪=ブリザード、それに“親不孝革命”ときたら、これは寿三郎というよりも寿一をあらわす戒名なのではないだろうか。寿一が亡くなって、この戒名をそのまま使うという悲しい展開も想像してしまうのだ。

寿一の対戦相手は“キレるとヤバい”危険なプロレスラー

 年末のタイトルマッチで寿一が戦う相手はホセ・カルロス・ゴンザレス・サンホセJr.というプロレスラーで、寿一がブリザード寿時代にプエルトリコで倒した、ホセ・カルロス・ゴンザレス・サンホセの倅だという。寿一が崇拝するプロレスラーは、1970年代に活躍したブルーザー・ブロディ。世界中から支持を集める選手であったが、興行中にバックルームでホセ・ゴンザレスと口論になり、ナイフで刺されてこの世を去った。これは現実に起きた事件である。ブルーザーを崇拝する寿一、対戦相手のホセという名前、そして「気を付けて。ホセのやつ、プロレス愛がねえしキレるとやべえから」というセリフ。最悪の結末を想像してしまうのは考えすぎだろうか。

寿一を見守る、もうひとりの寿一

 9話の途中から、世阿弥の役者の心得である「離見の見」として、能楽師の寿一をプロレスラーの寿一が見守る描写が見られる。これが、どこか浮世離れしていて幽体離脱のようにも見えてしまう。

 9話のラスト、「奇跡は2度起こらなかった」という寿一のナレーションも、どこか不穏な空気を漂わせていた。寿一は、寿三郎は、観山家はどうなってしまうのだろうか。どうか大団円で締めくくってほしいと思うが、綺麗事で終わらないからこそ、ドラマではない“俺の家の話”なのかもしれない。どんな結末が待っていようとも、彼らの行く末を最後まで見守りたい。

■番組情報
金曜ドラマ『俺の家の話』
TBS系/毎週金曜日22時~
出演:長瀬智也、戸田恵梨香、永山絢斗、江口のりこ、桐谷健太、西田敏行、井之脇海、道枝駿佑(なにわ男子/関西ジャニーズJr.)、羽村 仁成(ジャニーズJr.)ほか
脚本:宮藤官九郎
演出:金子文紀、山室大輔、福田亮介
チーフプロデューサー:磯山晶
プロデューサー:勝野逸未、佐藤敦司
音楽:河野伸
製作:TBSスパークル、TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/oreie_tbs/

早乙女りこ(さおとめ・りこ)

早乙女りこ(さおとめ・りこ)

東京生まれ神奈川育ちのフリーライター。映画・ドラマはジャンル問わず幅広く鑑賞しており、物語の展開を予想したり、役者の演技を複数作品で見比べたりすることが趣味。

最終更新:2021/03/26 12:30

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