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週刊誌スクープ大賞

菅首相「ワクチン接種→五輪開催→解散総選挙」の目論見はハズれ“ワクチン敗戦”へ

文春の五輪スクープに対する組織委が抗議報道に感じる異常さ

 さて、東京五輪開催はほぼ絶望だと思うが、文春に、もし開会式ができたら入れてくれと、森喜朗組織委員会前会長たちが要求していた「口利きリスト」が載ってる。

 森は歌舞伎役者の市川海老蔵、白鵬、X JAPANのYOSHIKI。小池都知事は「火消しと木遣りを演出に入れて。絶対よ」といってきたという。スポーツ史が専門の坂上康博一橋大学院教授がいうように、「開会式の演出に政治家が介入し、組織委の自立が損なわれることは、五輪憲章にも抵触しかねません」。カネを湯水のように使ったうえ、自分の贔屓の人間を入れろというなど、こやつらは五輪を私物化しようとしていたのだ。

 ところで、五輪組織委員会が週刊文春の一連の報道に対して抗議したことが話題である。

「4月1日発売の週刊文春、及び、昨日3月31日に文春オンラインに掲載された東京2020大会開閉会式関連の記事内容につきまして、同メディアは、開閉会式制作チームのメンバーだったMIKIKO氏のチームがIOCにプレゼンした280頁に及ぶ内部資料(昨年4月6日付)を入手したとして、資料に記載の演出内容に言及し、また、一部の画像を掲載しており、東京2020組織委員会としては極めて遺憾です」

 組織委側は、掲載誌の回収やオンライン記事の全面削除、資料破棄を求めた。

 それに対し文春側は4月2日、コメントを発表して、「不適切な運営が行われ、巨額の税金が浪費された疑いがある開会式の内情を報じることには高い公共性、公益性がある」と反論した。

 組織委側の要求は極めて異常というしかない。森喜朗前会長の女性蔑視発言、開会式イベントを巡る確執、電通ナンバー2という人間のワンマンぶりなど、文春が報じていることに対して組織内できちんと検証もしないで、文春に矢を向けて批判をかわそうとするのは、この組織が組織の体をなしていないことを証明するものである。

 そうでなくても東京五輪は日本人全体の関心事である。もっとも、早く中止せよという関心ではあるが。

 湯水のように税金を使って、愚にもつかないイベントをやるよりも、さっさと解散したらどうか。私はそう思う。

 お次は新潮。2020年4月に徳島市長に当選した内藤佐和子は、女性で史上最年少だと騒がれた。

 東大出の才媛で、以前から地元の街づくりに尽力していた。大学在学中に、視力障害や痺れなどの異常感覚を伴う難病「多発性硬化症」を発症し、薬を服用しながら市長選に挑んだ精神力も持ち合わせているという。

 内藤市長には離婚歴があり、小学校の子どもがいるそうだ。その彼女が、自ら運転をして週に何回も逢瀬を重ねる男性がいるというのである。大の大人が何をしようと構わないが、その男性の職業が地元の徳島新聞の記者というところが、新潮のアンテナに引っかかったのだ。

 新潮の取材に対して、市長は無言、記者は「事実無根」というばかり。先日も女性警察官が地元紙の記者と昵懇になり、警察情報を流していたと新潮が報じた。取材相手とメディアの人間との間には、超えてはいけない一線というものがあるはずである。

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