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ジャニーズ事務所・滝沢秀明副社長、近藤真彦を退所にまで追い込み盤石の体制へ? 世代交代は加速か

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滝沢秀明

 2020年11月に『週刊文春』(文藝春秋)に報じられた不倫疑惑によって芸能活動を自粛していた近藤真彦が、2021年4月をもってジャニーズ事務所を退所。後輩である東山紀之は5月2日放送のテレビ朝日系『サンデーLIVE!!』で、「退所の仕方に大きな疑問が残っている」「退所のコメントも、すごく薄っぺらく感じる」などと、強く批判した。

「近藤は、現在のジャニーズ王国を築くうえでの功労者であることは間違いない。しかし、1990年代後半くらいからは目立った芸能活動もなく、レースのほうに軸足を置いていた。後輩たちの面倒を見ることもあまりなく、事務所から役員報酬のようなものを貰いながら自由気ままに過ごしていたという形です。だから“後輩が稼いだ金を使って遊んでいるだけの人”という認識もあったのでしょう。にもかかわらず、長年ジャニーズのトップに君臨し、偉そうにしている姿が許せなかったのかもしれない。東山の発言は、そういった関係者の思いを代弁したものでしょう」(音楽業界関係者)

 2019年7月にジャニー喜多川前社長が亡くなり、ジャニー氏の姉であるメリー喜多川氏が2020年9月に名誉会長となり一線から退いたジャニーズ事務所。現在は、藤島ジュリー景子社長と滝沢秀明副社長の体制となった。そんななか、近藤真彦はまさに旧世代の象徴的存在だった。

「近藤がいなくなったことで、ジャニーズの世代交代は一気に加速するでしょう。滝沢秀明副社長を中心とした体制がより強固になっていくことが予想されます」(同)

 新しいジャニーズ事務所経営陣の顔である滝沢副社長にとっては、まさに近藤の退所は願ったり叶ったりと言ったところだろうか。

「不倫で信頼を失ったあとに、身勝手な形で退所し後輩に批判されるというのは、近藤を追い出すには見事すぎるくらいのシナリオです。あまりにも出来すぎなので、近藤の不倫を文春にリークしたのは滝沢サイドなのではないか……なんていう噂まで浮上しているくらい。

 いずれにしろ、結果的に近藤を退所に追い込めたのは、滝沢にとっては本当に大きい。近藤をよく思っていなかった若手ジャニーズもスタッフもファンも、間違いなく滝沢支持に回るでしょう。ジャニーズ事務所内でも、いまさら近藤を擁護しようものなら、居場所がなくなってしまうはず。滝沢副社長の求心力がどんどん高まっていきます」(同)

 近藤真彦という旧世代の残滓を取り除き、思いきり次世代へと羽ばたこうとするジャニーズ事務所。冷徹なまでの滝沢副社長が、どのような方向に進んでいくのか、多くの関係者が注目している。

田井じゅん(エンタメウォッチャー)

1985年生まれ。神奈川県出身。専門学校在学中より、ミニコミ誌やフリーペーパーなどでライター活動を開始。一般企業への就職を経て、週刊誌の芸能記者に転身。アイドル業界や音楽業界を中心に、その裏側を取材中。

たいじゅん

最終更新:2021/05/07 13:00
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