宮下草彅の“じゃない方”『リコカツ』に出演!? TikTokerに声優…TBSのキャスティングは成功するか

　北川景子と永山瑛太が共演する『リコカツ』（TBS系）の第6話が5月21日に放送される。同作は運命的な出会いからスピード結婚した緒原咲（北川）と緒原紘一（永山）が、互いに大切に想い合いながらもことあるごとに衝突し、離婚と結婚継続の間で揺れ動く、“離婚するかもエンターテイメント”。2人の両親の離婚問題も勃発し、3組の夫婦それぞれの結婚と離婚が描かれる。

　第5話はその咲と紘一、両親らの3組全員がついに離婚届に判を押し、いよいよ離婚が本格化してしまう、というラストだった。続く第6話では咲と紘一の本気のリコカツがスタートするのだが、そこへ新たに登場する人物に期待の声が集まっている。

　それはお笑いコンビ・宮下草薙のツッコミ担当、宮下兼史鷹だ。咲と紘一は離婚に向けて、心を込めて咲がリフォームした新居を手放すことになるのだが、その家の内覧に訪れる新婚夫婦の夫役で登場する。連続ドラマの出演はこれが初めての宮下。同局のバラエティークイズ番組『クイズ！THE違和感』で、再現VTRでの演技が上手だとかねてより話題であった。宮下の出演に視聴者からは「宮下さんリコカツに出るんですか!? めっちゃ楽しみ」「演技派の宮下さんついにドラマデビュー‼︎」「リコカツに宮下くん出るのアツいな」などと驚きと期待の声が多数上がっている。

　宮下といえば、お笑い第7世代・宮下草薙の“じゃない方”として世間では認知されている。相方の草薙がネガティブな妄想で勝手にパニックに陥る“ネガティブ漫才”が持ちネタで、草薙のその濃いキャラでブレイクを果たした。実は宮下はコンビを組んだ当初から草薙を目立たせるために、自身は“じゃない方”に徹する覚悟だったという。以前、宮下はあるインタビューで「コンビの場合、どちらか片方が注目されたら、絶対に“じゃない方”が遊ばれる時期が来るんですよ。その時期まで、絶対待とうと思っていた」「僕のターンが来るときに備えようと思っていました」と語っていたことがある。

　その宮下の読み通り、今、宮下のターンが来ているのかもしれない。“じゃない方芸人”宮下の俳優という新たなステージでの活躍に期待したい。

　また、今回宮下が出演する新婚夫婦の妻役には、フォロワー数110万人を超える人気TikToker・あかせあかりが起用されている。コスプレイヤーとして活躍しているが、その再現度の高さから”2.2次元コスプレイヤー”と呼ばれ若い世代を中心に人気を博していて、やはり連続ドラマ初出演。『リコカツ』は咲の母親役に声優の三石琴乃を起用するなど、TBSの戦略が見え隠れするキャスティングを行ってきた。

　多方面に渡るそれぞれのファンから期待の声が多く集まっているが、果たしてその戦略が功を奏する結果となるのか。これまで世帯平均視聴率は9%（ビデオリサーチ調べ、関東地区）前後で推移し、まずまずといったところだ。後半戦に突入し物語も大きく動く、今夜の第6話に注目したい。

■番組情報
金曜ドラマ『リコカツ』
TBS系・毎週金曜午後10時～
出演：北川景子、永山瑛太、高橋光臣、白洲 迅、宮崎美子、酒向 芳、三石琴乃、平田満 ほか
脚本：泉澤陽子
演出：坪井敏雄、鈴木早苗、韓 哲、小牧 桜
プロデューサー：植田博樹、吉藤芽衣
音楽：米津玄師
製作：TBS
公式サイト：https://www.tbs.co.jp/rikokatsu_tbs/

南沢けい子（ライター）

愛知県名古屋市生まれの食いしん坊ライター。休日はNetflixやAmazonプライムを駆使して邦画や洋画、海外ドラマを観まくるインドア派だが、Netflixオリジナルドラマ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』に影響されて20インチのミニベロを購入。主人公の男の子たちになった気分でサイクリングロードを走るのが最近の楽しみ。

みなみさわけいこ