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ONE OK ROCKが海外進出を通して発見した“ワンオクらしさ”──Taka「ばりばりジャパニーズ出せばいい」

映画『るろうに剣心 最終章』公式Twitterより

 20日放送の『ボクらの時代』(フジテレビ系)は未公開スペシャルの第一弾。鈴木敏夫プロデューサー、あいみょん、吉岡秀隆の4月25日放送回、佐藤健、ONE OK ROCKのTaka、大友啓史監督の5月30日放送回、そして中村獅童、菅田将暉、SEKAI NO OWARIのFukaseの6月6日放送回から未公開シーンが届けられた。

 この中で特にボリュームが多かったのが、大ヒット映画『るろうに剣心』シリーズの主演俳優、主題歌担当アーティスト、監督という組み合わせとなった5月30日放送回の未公開パート。佐藤健の「いちいちの喜怒哀楽を出さない」ポーカーフェイスはイチロー選手の影響が大きいこと、佐藤の成長スピードが速いと見られがちなのは「どこを頑張ればいいのか」を見つけ、そこに集中して打ち込んでいるからでは、といった話が新たに公開された。

 また、ONE OK ROCKの海外進出と、そこを通して得られた“発見”も語られた。Takaは最初に全米進出した時について「とにかく全部インプットしたかった」と振り返り、「歌詞の作り方、歌い方も違うし、メロディーラインも違うし、とにかく全部吸収したくて。それをひたすらやり続けて3枚ぐらいアルバム出したのかな。でも、それを吸収し終わった後にひとつ思うことは、『あ、もっと自分出さなきゃダメだな』」「ばりばりジャパニーズ出せばいいじゃん」と、海外で勝負するためには“自分らしさ”が大事だと気づいたとコメント。

 これに、Takaをして「一番の(ONE OK ROCKの)ファンは佐藤健。僕らのことを一番よくわかってる」と言わしめる佐藤は、「すごいそれを感じる。やっぱりワンオクがすごいいろんなことを吸収して、海外で聴いても全然違和感ないぐらいの曲が増えて素晴らしいなって思ってたけど、本当、今回ぐらいからまた当時のONE OK ROCKらしさみたいなのがどんどん出てきて、非常にいいです」と熱く語り、Takaも「研ぎ澄まされました」と頷いた。

 さらにTakaは「日本の文化って守りながら壊していくっていうスタンスですよね」と指摘。それが悪いわけではないとしながらも、欧米は合理的でもっと“貪欲”だとし、「若い人たちが抜本的な改革みたいなものをしっかり推進していくことによって、クリエイティブも広がっていくような気がします」と、若い世代に期待を寄せた。これに大友監督も「若い時代にやるべきタイミング、やるべきことってある気がする」と同調した。

 かつては「35くらいで引退でいいかな」と話していたという佐藤とTaka。しかし、実際にまもなく30代中盤という年齢に差し掛かってきた今、「時間が足りない」という思いにあるという。具体的にどう時間が足りないと感じているのか、そして若い世代に具体的に何を期待しているのか……視聴者にとっては、この3人のトークこそ「時間が足りない」と感じた濃密な未公開シーンだった。

宇原翼(ライター)

雑誌、ウェブメディアの編集を経て、現在はエンタメ系ライター。

うはらつばさ

最終更新:2021/09/18 22:15
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