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ニューヨークら後輩が慕う東京の“兄さん”囲碁将棋 「漫才には”良いエンジン”があればそれでいい」

「1週間後にNGKで朝5時から60分漫才」のムチャぶり

ニューヨークら後輩が慕う東京の兄さん囲碁将棋 「漫才には良いエンジンがあればそれでいい」の画像5ニューヨークら後輩が慕う東京の兄さん囲碁将棋 「漫才には良いエンジンがあればそれでいい」の画像6

――5月にNGKで「緊急ライブ早朝60分漫才」をやってましたね(5月22日5:00~6:00開催)。

文田 正直、100人も見ないと思ってたら、リアルタイムだけでも500人見てくれたんですよ。

――僕も朝5時に起きて配信見ました。30分超えたところで眠すぎて二度寝しましたけど。

文田 結局900枚ぐらい売れたんで、そこは嬉しい誤算でした。

――あれはどういう経緯で行われたんですか?

文田 ムチャぶりといえばムチャぶりで、あの公演の1週間ぐらい前にNGKの出番があって、支配人に「朝早く単独やったら面白いんじゃないですか?」と提案されたんですよ。断る理由もないので「やってみたいですね」と答えたら、10分後に部下の社員さんが来て、「スケジュール見たら来週しか空いてない」って……。いつか遠い将来にやる話だと思ってたら、直近の話だったんです。

――1週間後に漫才で60分単独というのは大変じゃないですか。

文田 それはなんでもないです。ただネタ決めてつなげるだけなんで。

根建 そんなに負担はなかったです。

文田 1週間でやるとなったら「有りネタでも文句ないでしょ」というテンションでやれたから楽でした。お客さんが毎回900人見てくれるなら、月イチやってもいいぐらいで。でもこれがたとえば2カ月後だったら「半分は新ネタにしないと」とか考えていたかもしれない。

――有楽町の劇場などで60分の漫才ライブを定期的にやってますよね。有りネタだけだったら全然問題ない?

文田 ですね。

――膨大なネタのストックがあるのに、ちゃんと新ネタを作るのはどうしてなんですか?

文田 単純に有りネタでめっちゃウケるなら新ネタやらないんですけど、「またこのネタか……」の雰囲気はどうしても出てくるんで。でも、そんな作ってないですよ。さっき言っていた60分公演や、ダイタク主催のライブで作ったりして、今年入って10本ぐらいですかね。残ってるのが4,5本……。

――だいぶ作っているような……。

文田 あと最近、後輩に騙されました。ダイヤモンド主催のライブに呼ばれて、「僕ら新ネタ3本おろします。囲碁将棋さんは新ネタじゃなくていいです」と言われて、できあがったチラシ見たら、俺らのほうが写真でかくて完全に主催の扱いになってるんですよ。これ新ネタやんなきゃダメじゃんって、作ることにしました。あれ、芸人によっては本気で怒る人いますね。

思い浮かんだボケが面白いか確認したいだけ

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――そこで作るのがすごいですよね。囲碁将棋さんの漫才のテーマって狭いじゃないですか。たとえば、マンガ『アカギ』(竹書房)に出てくる鷲巣麻雀を素材にしたり。

文田 漫才はそんな感じのやつが多いですね。

――お客さんに伝わるか不安ではないんですか?

文田 あのネタでいうとひとボケしかないんですよ。要は麻雀している空気感で、ドンジャラやってるという。それを4分に伸ばしているだけで。

――その一撃をはずしたら……というのは怖くない?

文田 その一撃はこれだけだったら面白いなってやつで、必ず当たる一撃なんですよ。そこは大丈夫だと思ってます。いいエンジンもらって、そこからバイク組み立てる作業のような。

――いいエンジンさえあればなんとかなる?

文田 ですね。たとえば、コンビニの店員と客みたいな、設定決めて話の流れの中でボケを考えていくような、エンジンないけど外側から作っていくようなネタって、あんまり面白くならない気がしていて。作り始めてみて「このボケよくない?」って後からサビを作るよりも、「このボケしたいからコンビニをやる」ほうが作る意味があるんじゃないかなって。

――コンビニといえば、最近「コンビニに警官が入ってくると緊張する」という漫才もありましたね。あれもエンジンのような核の部分ありきで作ったんですか?

根建 はい。「コンビニに警官入ってくると緊張する」のが面白いと思って作ったネタです。

文田 俺は最初に相方から聞いたとき、「コンビニに警官来るのがそんなに面白いか?」とあんまり刺さらなかったので、新ネタつくる際、出てきたアイデアを何回かスルーしたんですよ。でも、警官が勤務中にコーヒー買ったり警察手帳コピーしたり、怪しい行動を足したら面白くなるかなと思って、それでやってみたら意外とウケました。

根建 “発表会”で一回確かめたいだけなんですよ、僕は。自分の思ったことが面白いのかどうかをお客さんに聞いてみて、もし一回ウケたら、究極、もうそのネタはやらなくていいんです。一個浮かんだボケを発表して、確認したら「ありがとうございます」で帰りたいぐらいで。4分も必要ないというか。

――じゃあ、ネタを磨き上げていく感覚は。

根建 ゼロです! それ、一番ツラいですね。

――今まで確認して、腑に落ちたネタってなんですか。

根建 スイッチヒッターのネタですね。スイッチヒッターって、大体右も左も同じ構えするじゃないですか。

文田 そりゃそうだろ。

根建 それもヘンじゃないですか? 右打席でコンパクトなスイングして、左打席で外国人の強打者みたいな構えになるヤツいたら面白いというのを発表したら、まあまあ反応よかったですね。

文田 僕は「海沿いのコンビニ」です。海沿いのコンビニって海パンで入れるじゃないですか。でも海から離れて街になると入れないから、境界線がどこにあるのか検証していくネタで。そのうちシャーペンの芯や線香買ったりして、「海パンでコンビニ来て、そんなの買わないだろ」大喜利も生まれて、単独でやったらめちゃくちゃウケて、あれは確認できた感覚がありました。そのときは本当に海パンになる、コントと漫才の中間みたいなやつだったんですよね。その後、漫才として試行錯誤した結果、全然ウケませんでしたけど。

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