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霜降りはにゃんこスター枠、スタイリッシュ勢VSベタ勢? 『キングオブコント2021』展望

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『キングオブコント2021』 

 コント日本一を決定する『キングオブコント2021』。秋の決勝戦に向けて、予選が順調に進んでいる。今年から即席ユニットの参戦が可能になったこともあり、かなりの激戦が続いているようだ。ある構成作家はこう話す。

「過去の決勝進出メンバーはもちろんですが、今大会で注目されているのがM-1王者にして、第7世代のリーダー的存在である霜降り明星ですね。大会直前には、コントばかりの単独ライブを開催するなど、かなり気合いが入っていますよ。もちろん順調に勝ち進んでいますが、コントのクオリティーについては、“面白いけど、そこまでではない”という印象ですね。でも、完璧に仕上がっていないがゆえに、どう転がるかわからないという要素もあるんですよ。過去のキングオブコントでは、意表を突くようなネタが大跳ねするケースも多く、霜降りは意外とそのポジションに入ってくる可能性もあります。もしかしたら、にゃんこスター的な感じで結果を残すかもしれませんね」

 一方、霜降り明星とコント番組『新しいカギ』で共演中のチョコレートプラネットは、2014年のキングオブコント覇者・シソンヌとともに「チョコンヌ」というユニットで出場している。

「チョコンヌは、4人でコントライブをやってきた経験もあり、ネタのクオリティーは申し分ない。余裕で決勝まで上がっていけるレベルだと思います。ただ、フレッシュさが大きな加点となるお笑い賞レースにおいて、チョコンヌは安定しすぎていることがマイナスになってしまうかもしれない。普段のコンビで見せているものとは違う要素が加わるかどうかが、決勝進出へのカギとなるでしょう」(同)

 即席ユニットでは、「おいでやすこが」、ガンバレルーヤとゆりやんレトリィバァの「ガンバレルーやんレトリィバァ」、片桐仁と青木さやかの「母と母」などが参戦。関西ベテラン芸人たちも参戦したが、こちらは煮え湯を飲まされた。

「矢野兵動の兵動大樹とジミー大西による『おさるとごりら』は、ものすごくウケていたんですが、2回戦で敗退となっています。また、新喜劇の川畑泰史や矢野兵動の矢野らによる『サンザンオッサンスターズ』も2回戦で敗退です。もちろん、ネタのクオリティーの問題はあるんですが、残念ながらベテラン芸人はよっぽどウケないと通らないんですよ。そういう意味では、準々決勝に進出した間寛平と村上ショージの『ヤギとひつじ』はさすがですね」(劇場関係者)

 さらに今年は“ベタ勢”の躍進に期待がかかっているという。

「ここ数年のコント業界は、伏線回収などのテクニックを駆使しつつ、しっかりした展開があるネタを披露するスタイリッシュなコント師が人気で、第7世代と呼ばれるく若手の多くもそういったタイプです。その一方で、5GAPやおかずクラブのような、容姿いじりも辞さないようなベタなコントもまた、最近注目されるようになっているんですよね。コンプライアンスの問題などもあり、お笑いのスタイルが変わっていくからこそ、そういった状況でも成立する“ベタな笑い”というものに対する業界内の期待も大きい。今年はベタ勢とスタイリッシュ勢の両極端な対決も見ものですね」(同)

 昨年のM-1グランプリでのおいでやすこがのように、即席ユニットの大ブレイクはあるのか、スタイリッシュな第7世代が結果を残すか、はたまた“ベタ勢”がカウンターパンチを食らわせるのか──今年のキングオブコントにも注目だ。

大沢野八千代(ジャーナリスト)

1983生まれ。大手エンタメ企業、出版社で勤務後、ネットソリューション企業に転職。PR案件などを手掛けている。KALDIフリーク。

おおさわのやちよ

最終更新:2021/08/16 19:00
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