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支持率は28%へーー東京五輪とワクチン接種に命運をかけた菅義偉首相の惨敗

過去最低の支持率を叩き出した菅首相と政権の末期

 ところで、コロナ感染拡大が止まらない。私が週に1回は行っているデパートの食品売り場でもクラスターが発生し、閉鎖や人数制限するところが増えてきた。

 中でも従業員145人もの感染者を出した阪神百貨店梅田本店の食品売り場は、混乱の最中である。

 現代がそこを訪れルポしている。

 7月26日に従業員3人の感染が確認されたが、あっという間に150人近くが感染、それもそのほとんどの人間が食品を扱うフロアーに勤務していたのだ。

 現代が行った8月10日時点では、食品売り場は閉鎖されていた。

 感染対策は万全にやっていたというし、保健所の職員もなぜ感染が広がったのかは、まだ分からないといっている。

 だが、秋の百貨店のリニューアルに向けて食品売り場では改修工事が行われていて、店内はかなり狭く、老朽化していたため換気も悪く、そこに多くの買い物客が詰め掛けていたため、客から感染したのではないかという見方もあるようだ。

 それに、ワクチン接種を申し込んでいるのだが、割り当て数が送られてこないため、従業員たちのほとんどがまだ接種を受けていない。

 この百貨店は、阪神梅田駅の改札からすぐに入れるため、兵庫や奈良からも買い物客が訪れる。

 梅田地下街の雑貨屋の店主は、
「阪神さんで感染者が出たら、地続きになっている地下街の他の店舗で感染者が出ないわけがない。地下街全域でPCR検査をしたら、とんでもない数字が出ますよ」

 デパ地下の食品売り場にはしばらく近づかないようにしといたほうがいいかな。寂しいけど。

 東京五輪とワクチン接種に政権の命運を賭けた菅首相が惨敗を喫した。五輪開幕後に朝日新聞とNHKが実施した世論調査で、支持率は過去最低の28%、29%だった。政権末期といっていいだろう。

 朝日新聞(8月11日付)は社説で「菅氏に任せて大丈夫か」という見出しを打ち、
「新型コロナ『第5波』の勢いが収まらず、首都圏を中心に医療体制が逼迫(ひっぱく)の度を増している。にもかかわらず、菅政権は酒類の提供対策に続き、入院方針の転換をめぐっても迷走を繰り返した。緊急事態宣言下での東京五輪の強行で、行動抑制の訴えも国民に届かない。このまま人々の命と暮らしを任せて大丈夫なのか」
 と批判した。

 現代、文春に続いて週刊朝日も「衆院選289選挙区当落予想」を掲載し、政治ジャーナリストの角谷浩一は自民党が現有議席から41、選挙プランナーの松田馨は63と大幅な議席減になると予想している。

 公明党はいずれの週刊誌の予測でも現有議席維持か少し減るとしているが、そろって大阪維新が躍進すると予想しているのが目立つ。衆院選後、公明党だけではなく維新の会を抱き込んで自公維連立政権ができる可能性があるようだ。

 だがどちらにしても、菅の続投は潰え、早くもポスト菅に自民党内の関心は移ったようである。

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