日刊サイゾー トップ > エンタメ  > 『家つい』あの漫画原作者が素顔と生活を公開

『家、ついて行ってイイですか?』漫画『ニーチェ先生』の原作者が登場! “顔出しNG”だった素顔と生活を初公開する

『ニーチェ先生』原作者は“コミュ障”だった?

 千葉県印西市のお菓子店でスタッフが声をかけたのは30歳の男性、佃俊平さんだった。

「文章を書く仕事をしてまして、行き詰まるとお菓子に逃げたりとか(笑)」

 実家に住んでいるという彼の家に、スタッフはついて行くことにした。

 ところで、「書く仕事」とは何だろう。ネットライターか、はたまた売れない作家志望か? 聞けば、今の仕事を始めて今年で9年目とのこと。大学を卒業した夏に「書く仕事」を始めたそうだ。じゃあ、卒業から夏までは何をしていた? ちなみに、卒業した大学は中央大学である。

「1年生のときからコンビニでアルバイトを始めて、ずーっと夜勤やってました。学生時代に1番打ち込んだものはレジ打ちみたいな」(佃さん)

 到着したのがまた、いいマンションなのだ。しかし、不可解にも裏側から建物へ入ろうとする佃さん。それには理由があった。

「いつもエントランスが怖くて、裏口から入ってます。(表は)コンシェルジュさんがいるんですけど、挨拶されるので。(人が)あんまり得意じゃないですね」(佃さん)

 そんなことを言いつつ『家つい』の取材は受けているわけだが、逆に初対面の人は話しやすいのはよくあること。それはわかる。

「好奇心が強いので、(自分から)興味を持ったら大丈夫なんです。極端なんですよね」(佃さん)

 というわけで、彼の家へ到着。すると、優しそうなお母さんが出迎えてくれた。家は4LDK。部屋の中に貼ってある1枚の漫画ポスターを発見した。どうやら、『ニーチェ先生~コンビニに、さとり世代の新人が舞い降りた』(KADOKAWA)のポスターのようだ。

「息子が原作をやってるんです」(お母さん)

 累計200万部を突破するヒット作で、コンビニの接客事情を描く作品が『ニーチェ先生』だ。その原作者!? そういえばさっき、コンビニで働いていたって言ってたな。なるほど、佃さんは経験を生かして成功したのか。だったらもう実家を出ていてもいいのに……とも思ったが、このマンションは佃さんが自力で購入した可能性もある。

 何しろ、『ニーチェ先生』は2016年に日テレでドラマ化を果たしている。監督は福田雄一で、主演は間宮祥太朗。佐藤二朗や内田理央といった豪華キャストが名を連ねており、佃さんがモデルの松駒役を演じたのは浦井健治だ。

「演じていただいて光栄なんですけど、(見た目の)詐称が過ぎる。ごめんなさい(という気持ち)」(佃さん)

 当初は就職浪人で、コンビニで働きながら原作を書いていた佃さん。職場に迷惑がかからないよう、サイン会にはお面を被って出席した。つまり、ずっと“顔出しNG”だったのだ。彼の顔は今回が初公開である。

 というか、この番組には漫画関係の人がなぜか頻繁に出演する。前回は『デリバリーシンデレラ』の作者が登場したし、今回は漫画原作者だ。なぜなのだろう……?

 あと、佃さんが就職浪人になったのも不思議だ。なぜなのか?

「(小さい頃は)友だちがいなかったので瞬間的に受け答えするのが苦手で、人と楽しく会話することができなかったんです。就職活動(で必要なこと)ってコミュニケーション能力だと思うんですけど、人とどう接したらいいか全然わかってなくて。だから就職活動もうまくいかなくて、どこからも内定もらえないまま卒業式を迎えてしまい、就職浪人になり……という感じでした」(佃さん)

 そんな中、コンビニに入ってきた新人のエピソードを大学4年の頃からTwitterで書き込むようになる佃さん。その初ツイートは、2012年4月16日の以下だ。

 佃さんの一連のツイートは反響を呼び、出版社からは書籍化の話が舞い込んだ。つまり、『ニーチェ先生』は持ち込みじゃなかったのだ。人生、どうなるかわからない。

「変な気分でした。就職活動ではこちらが頭を下げて『職をください』とお願いをしてるのに、『漫画化させてください』って編集長や会社の偉い方々が直々に頭を下げに来るのでおかしくなりそうですよね、バランスが(笑)」(佃さん)

 結果、発売されたコミックスの1巻は即売れ。すぐに重版をかけたが、注文数が殺到しすぎてその重版も追いつかなかった。かなりの額があった奨学金を佃さんは1年半で完済したという。

「実写化でピークだった2016年は、年収で言ったら1,000万円以上は行ってました」(佃さん)

 いや、逆にそんなものなのか!? 1年間で100万部以上売れ、ドラマ化されて、それでも1,000万円程度。これは意外だった。そして、現在は……

――今、どのくらいの収入になっているんですか?
佃さん 「年収100万円とか200万円とか」

 原作だけだと、漫画の仕事って難しいのだろうか? 実家住まいだから生活できているのが、佃さんの現状だった。でも、次回作の構想はもう練られている模様。動物が好きという彼は、動物園の飼育員の話をおもしろおかしく書きたいと考えている。

 あと、人と接するのが苦手な1人の男性がマンションのコンシェルジュと接してみる漫画はどうだろうか? 『ニーチェ先生』はコンビニの後輩がモデルだったが、今度の作品は自分がモデル。だって、彼の話しぶりを見ていると、質問には的確に返すし、会話は上手だし、とてもコミュ障とは思えなかったのだ。だから、自分のことそんな風に言わないでほしい。

寺西ジャジューカ(芸能・テレビウォッチャー)

1978年生まれ。得意分野は、芸能、音楽、格闘技、(昔の)プロレス系。『証言UWF』(宝島社)に執筆。

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最終更新:2021/09/15 21:00
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