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『チコちゃんに叱られる!』ホラン千秋が茶色いお弁当を作る理由を熱弁!「そういう方程式がある」

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『チコちゃんに叱られる!』(NHK)

 9月10日、東京2020パラリンピック中継の影響で休止が続いていた『チコちゃんに叱られる!』(NHK)が約1カ月ぶりに放送された。と言っても、金曜夜に別番組が放送された関東では、翌土曜(11日)午前の再放送枠が本放送となっている。今回のゲストは要潤とアンミカの2人だ。

 それにしても、ここ1カ月の間にチコちゃんがファンだと公言するピッツバーグ・パイレーツの筒香嘉智がMLBで大活躍中だ。でも、筒香にまつわるチコちゃんのトークをまだ聞けていない。もう少し先の回になるか?

昔は「弁当」ではなく「便当」を食べていた

 この日最初のテーマは、「なんでお弁当って『弁当』っていうの?」というもの。確かに、そんなの考えたこともなかった。なにしろ、海外では「BENTO」で通用する時代である。だから、語源を調べる気も起きない。チコちゃんが発表した正解は「『弁当』=『便利』だから」であった。となると、コンビニ弁当は「便利×便利」という意味になるのか? それだともう、まったく意味がわからない。

 とにかく、話を進めよう。日本で最も古いと言われるお弁当は、古墳時代におけるもち米を乾燥させた「糒(ほしい)」だ。そのままで、もしくは水やお湯で戻して食べ、軽くてかさばらず保存も利くため小さい袋に入れて持ち歩き、どこでも食事ができるようにしていた日本最古のお弁当。そして平安時代になると、今で言うおにぎりのような「屯食(とんじき)」が登場した。宮中行事が行われる際、下級貴族たちに振る舞われていたようだ。

 しかし、これらはまだ「弁当」と呼ばれていない。そもそも「べんとう」という言葉自体が12世紀ごろ(平安~鎌倉時代)に中国でできた言葉で、その後に日本へ伝わったのでは? とされているらしい。しかも、最初は「便当(べんとう)」と書いていた。いや、食べ物に「便」という字を使うのはなんかいやだな……。

 いや、大丈夫。現在の「弁当」を表す言葉ではなく、「便当」は「便利」を意味する言葉だったようだ。その後、安土桃山時代から「便当」は現在の「持ち歩く食事」を意味するようになる。この頃、貴族や大名といった位の高い人たちはお花見等の行楽に出かける際、「食籠(じきろう)」と呼ばれる器や重箱に詰めて食事を用意していたという。当時来日していたポルトガルの宣教師が作った日本語辞書には「Bentô. 文具箱に似た一種の箱で引き出しがついており、これに食物を入れて持っていくもの」という記述がある。どこでも好きな場所で食べられるとても便利なもの、つまり便当なものだから「弁当」と呼ぶようになった……と考えられるのだ。

 そして、「便当」の「便」が現在の「弁」になった理由について。「弁」という漢字には「備える」という意味もあり、事前に調理して備えたものを「用」にあてる……とういうことで「弁当」になったのでは? と解釈できるのだ。う~ん、でもその考え方は無理を感じるなあ……。

 さて、ここで唐突にホラン千秋が登場! かつて、彼女は自身のブログに手作り弁当をアップし、ごぼうやキノコなどで占められた弁当箱を見たネットユーザーたちから「茶色すぎ」「おっさんが作る弁当」とツッコミを受けたことがある。そんなホランに、番組スタッフはフランスの色とりどりでお洒落なお弁当を紹介。さらに「ホランさんのお弁当とはだいぶ違いますね」「茶色じゃないお弁当も好きなんですか?」と、とことん茶々を入れにいった。当然、ホランは反論する。

「自分のために作ったお弁当って生きるためだけに作ってるので、日持ちするものとかを詰めてると、結果、映えなくなっていく。たぶん、そういう方程式があるんだと思うんですね」

「自分のためだったら、(蓋を)開けて、そのまま無表情でお箸を取って、2秒後には口に運んでることを考えると、彩りを加えるという手間をカットしたほうが合理的ということです」

 いろいろと言い訳しているが、筆者は“ホラン弁当”も全然ありである。自分が食べるのならこういうので問題ないし、何より茶色い食べものはおいしい。だから、好きなお弁当をどんどん作ればいい。なんだったら、彼女はTBSの社食で食事すれば済む話だ。とにかく、これからも変わらず茶色いお弁当を作っていってほしい。しかし、当の本人は……

「(お弁当が)変わったら、何かあったと思ってください」(ホラン)

 髪をかきあげながら、急にらしくないことを言い出すホラン。一体、何の話をしているのだろう。まったく、おいしいキャラクターの人だ。

 ちなみに、スタジオにいる塚原愛アナウンサーは2児の母。なんと、朝5時起きで子どもたちのお弁当を作っているそうだ。

岡村 「(お弁当は)何色ですか?」
塚原 「茶色が多めです(笑)」

 いきなりの「何色ですか?」という問いかけも、よく考えるとすごい。受け取り方によってはドキドキしてしまう質問である。

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