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宮沢りえ『真犯人フラグ』で17年ぶりの民放連ドラ復帰…思い起こされる波乱に満ちた半生

文=東海林かな(しょうじ・かな)

秋元康の新作ドラマ『真犯人フラグ』が放送前から”黒幕バレバレ”? 不安要素満載で幕開けかの画像
ドラマ公式サイトより

 10月10日にスタートする、西島秀俊主演の新ドラマ『真犯人フラグ』(日本テレビ系)。企画・原案の秋元康をはじめ、2019年に大ヒットした同局のドラマ『あなたの番です』の制作スタッフが再集結し、2クールにわたって放送される。

 『真犯人フラグ』は平凡なサラリーマンの凌介(西島)が、突然の妻子の失踪により日本中から疑惑の目を向けられ追い詰められながらも、真実を暴きだし、愛する家族を取り戻すために闘う姿を描くミステリードラマ。西島のほか、芳根京子や生駒里奈、柄本時生、迫田孝也、田中哲司らが出演、放送前から早くもSNSなどで犯人考察が始まり、盛り上がりを見せている。

 そんななかでも注目したいのは、民放の連続ドラマ出演は実に17年ぶりとなる宮沢りえだ。主人公・凌介の妻である真帆を演じており、スーパーマーケットのパートで家計を支える、明るく気さくな女性だが、ある日突然二人の子どもとともに姿を消してしまうという役どころだ。

 宮沢といえば、その波乱に満ちた半生抜きには語れないだろう。11歳でモデルとしてデビュー以来、CMや映画、ドラマ、歌手と次々にその可憐な美少女は活躍の場を広げ、すぐにトップアイドルとなり世間を魅了した。10代の頃は、マネージャーを務め“りえママ”と呼ばれた母親の存在や、1991年、18歳のときのヘアヌード写真集の発売、19歳のときの貴花田(現在の貴乃花親方)との婚約と後の破談など世間の注目の的であり続け、話題が尽きることがなかった。

 この破局の後、摂食障害により激痩せし、宮沢は芸能界から一時姿を消した。しかし2001年に公開された香港映画『華の愛 遊園驚夢』でモスクワ国際映画祭・主演女優賞受賞に輝いたのに続き、2002年公開の映画『たそがれ清兵衛』では日本アカデミー賞・最優秀主演女優賞を受賞。30代になった宮沢は映画と舞台を中心に演技力に磨きをかけ活躍を続け、2004年の映画『父と暮らせば』でブルーリボン賞・主演女優賞、2014年の映画『紙の月』で東京国際映画祭・最優秀女優賞など、数々の賞を受賞し、誰もが認める大女優へと階段を駆け上った。

 かつての話題を振りまいていたアイドルは、30年の年月を経て円熟した演技を見せる美しき女優へと変貌を遂げた。宮沢の演技には迫力がある。ただ演技が上手いだけでなく、生まれ持ったスター性や、彼女自身が乗り越えてきたものが加わり、唯一無二の圧倒的な存在感を放つのだ。

 『真犯人フラグ』では初回で失踪してしまう役なので、しばらくはあまり出番がないかもしれない。だが、宮沢を起用したからには、きっとこの物語の何か重要な役割を担っているに違いない。主演の西島とは『きのう何食べた? 正月スペシャル2020』(テレビ東京系)で共演、宮沢はワンシーンのみの出演にもかかわらずゴージャスな存在感を示し大きな反響を呼んでいた。今度はどんな物語を見せてくれるのだろうか。類い稀なその才能を17年ぶりにじっくりと楽しもう。

■番組情報
日曜ドラマ『真犯人フラグ』
日本テレビ系毎週土曜22時30分~
出演:西島秀俊、芳根京子、佐野勇斗、桜井ユキ、生駒里奈、柄本時生、柿澤勇人、長田成哉、坂東龍汰、迫田孝也、田中哲司、宮沢りえ ほか
主題歌:Novelbright「seeker」(UNIVERSAL SIGMA / ZEST)
音楽:林ゆうき、橘麻実
企画・原案:秋元康
脚本:高野水登
チーフプロデューサー:加藤正俊
プロデューサー:鈴間広枝、松山雅則(トータルメディアコミュニケーション)
演出:佐久間紀佳、中島悟(AX-ON)、小室直子
制作協力:トータルメディアコミュニケーション
製作著作:日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/shinhannin-flag/

東海林かな(しょうじ・かな)

東海林かな(しょうじ・かな)

福岡生まれ、福岡育ちのライター。純文学小説から少年マンガまで、とにかく二次元の物語が好き。趣味は、休日にドラマを一気見して原作と実写化を比べること。感情移入がひどく、ドラマ鑑賞中は登場人物以上に怒ったり泣いたりする。

最終更新:2021/10/10 19:00

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