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TBS『日本沈没』Netflix配信決定 日本の地上波ドラマは世界に通用するか?

文=手山足実(てやま・あしみ)

TBS『日本沈没』Netflix配信決定 日本の地上波ドラマは世界に通用するか?の画像1
日曜劇場『日本沈没ー希望のひとー』(TBS系)

 10月10日にスタートした小栗旬主演の日曜劇場『日本沈没ー希望のひとー』(TBS系)が、 Netflixで世界配信されることとなった。毎週放送終了後の午前0時に世界190カ国以上で配信されるという。

 さらに今後もTBS制作の作品がNetflixで配信されるとのことで、12月からは往年の人気恋愛リアリティー番組『未来日記』の新シリーズが登場。2023年には宮藤官九郎と大石静が脚本を担当する『離婚しようよ』も配信予定だ。

「TBSとしては、日本のドラマのクオリティの高さを世界にアピールしたいという狙いがあるようです。昨今は、映画もドラマも韓国作品が世界で成功している一方で、日本の作品はまったく結果が出ていない状況。特に、日本の地上波ドラマは韓国や中国の作品に比べて予算が圧倒的に少なく、なかなか世界を喜ばせられるような作品ができていません。だからこそ、SF大作でもある『日本沈没』で世界に打って出るということなのでしょうね」(ドラマ関係者)

 TBSの世界戦略に大きな期待が掛けられている一方で、『日本沈没』という作品が選ばれたことに不安があるとの指摘も多い。

「日本のドラマや映画が世界で成功しない最大の理由は、CGや特殊効果の技術のレベルの低さですよね。単純にお金をかけられないということだけでなく、日本の映画、ドラマのスタッフは世界水準の最新技術を学んでいないことが多いんです。そして、脚本や演出においても同様で、韓国のスタッフは観客や視聴者を楽しませるための効果的な映像制作をハリウッドなどでしっかり学んでいますが、日本のスタッフは日本国内で技術を受け継ぐばかりで、本場の知識が入ってきていないんです。にもかかわらず、そういった技術が欠かせないSF作品で戦うとなると、なかなか厳しい。『やっぱり日本のドラマはダメだな』なんて思われて終わる可能性もあるかもしれません」(映画関係者)

 そういう意味では、むしろ『離婚しようよ』にこそ、期待がかかっているという。

「歴史を振り返ってみても、日本映画はSFやアクションものが弱く、人間ドラマ系のほうが世界的にも高く評価されています。それこそ、2018年にカンヌ国際映画祭でパルム・ドールを獲得した是枝裕和監督の『万引き家族』も、人間ドラマですよね。『離婚しようよ』がどういった作品に仕上がるかはわかりませんが、少なくとも『日本沈没』よりは期待できるはずです」(同)

 しかし、海外で評価が高い日本映画は、日本国内ではあまり人気がないという悲しい現実もある。

「『万引き家族』もそうでしたが、海外で高く評価される日本作品は、淡々としていて、決してキャッチーではないものが多い。ですが、国内で人気が高いドラマ・映画はというと、コミカルな恋愛もの、アニメの実写化、人間ドラマであっても『半沢直樹』(TBS系)のようなコテコテなものが多い。海外マーケットでウケる作品と、国内でウケる作品のテイストがあまりにも違うというジレンマを抱えていて、その両方にウケる作品を作り出すのは、本当に大変なことなんですよね。

 TBSがそれを実現するには、もう何ステップかのハードルを超えなければならない。もちろん、しっかり世界マーケットを見据えた制作をしているはずなので、期待できる部分もあるんですが、あまり期待しすぎると、悲しい結果になってしまいそうです……」(同)

 いずれにしろ、かなり難しいミッションに挑むことになるTBS。世界中を唸らせる、素晴らしいドラマをぜひとも送り出してほしいものだ。

手山足実(てやま・あしみ)

手山足実(てやま・あしみ)

出版業界歴20年超のベテランジャーナリスト。新聞、週刊誌、カルチャー誌、ギャンブル誌、ファンクラブ会報、企業パンフレット、オウンドメディア、広告など、あらゆる媒体に執筆。趣味はペットの動画を見ること、有名人の出没スポットパトロール。

最終更新:2021/10/11 11:00

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