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『関ジャム』藤井風のルーツは古いジャズと90年代のR&B、そして日産スタジアムでカバーしたマイケル・ジャクソン

藤井風はマイケル・ジャクソンやマライア・キャリーからの影響大

 藤井風が挙げたのは、96年のマライア・キャリーの東京ドーム日本初公演だ。まだふくよかになる前のマライアである。言うまでもなく、この人の歌唱力は本物。20代のマライアは声もビジュアルも最強だ。ちなみに、藤井は97年生まれ。それでいて、70~90年代の音楽マニアだ。日産スタジアム無観客配信ライブ(9月4日)ではマイケル・ジャクソンの「Heal the World」をカバーしているし、オリジナル曲は当時の音楽からの影響が顕著。彼の嗜好はこの頃にあるのだろう。

 さて、日産スタジアムライブ直後の藤井を『関ジャム』は直撃した。インタビュアーの関ジャニ∞・村上信五と安田章大の前に現れた藤井の第一声は「あらあら」。関ジャニのメンバー2人が視界に入り「あらあら、本物の芸能人じゃないですか」という心境だろうか。ルックスでジャニーズに負けていないところも彼の強みだ。

 トークが始まると、もちろん藤井のしゃべりは岡山弁丸出し。今回、『関ジャム』の1つ前は『テレビ千鳥 ~1時間SP』が放送されていたので、この日のテレ朝は岡山弁ナイトである。そんな藤井に対し、“藤井風ガチ勢”DJ松永からは「1番聴く音楽のジャンルはありますか?」という質問が。

「故郷に帰った感じがするのは、意外と昔の1930~50年代くらいのジャズ。親がすごい小さい頃に聴かせてくれたから、それが基本的には好きだと思うけど、自分で掘っていって『うわ、これヤバい!』って好きになったのは90年代のR&Bですね」(藤井)

 藤井について本間は「唯一無二のあの声とあれだけの技術を持ったピアノを自分のタイミングで自由自在にできちゃう。だから、弾き語りに勝るものはないです」と評した。「(『関ジャム』に)行きたいです」と口にした藤井だけに、近いうちにスタジオでセッションの可能性もあるのか?

 最後に1点だけ。藤井風のインタビューは確かに貴重だが、ライブ特集だけでまるまる1本費やしてほしかったのも事実。今回のような構成だと、特集が藤井風インタビューの前振りみたいな扱いになってしまう。ライブ特集と藤井風特集、それぞれ独立して1本組めばいいのでは。

寺西ジャジューカ(芸能・テレビウォッチャー)

1978年生まれ。得意分野は、芸能、音楽、格闘技、(昔の)プロレス系。『証言UWF』(宝島社)に執筆。

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最終更新:2021/10/10 20:00
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