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BTSは働きすぎ? 長期休暇惜しむファンの裏で韓国アイドルの過酷な労働環境

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BTS

 BTS(防弾少年団)が12月6日に長期休暇を発表した。2013年デビューして以来、2度目の公式な長期休暇となる。所属事務所は「アーティスト、クリエイターとしてのエネルギーを満たす再充電時間」と今回の休暇を位置づけており、メンバーたちはデビュー後初めて年末年始を家族と共に過ごすことになったという。 休暇といえども、BTSのメンバーがどんな生活をしているか気になる方は多いだろう。ここ数日、メンバー自身が発信したSNSなどによってその様子が明らかになってきた。

 アート好きとして有名なリーダー・RMは、チナティ・ファンデーションやThe Menil Collection、ナショナルギャラリー、グレンストーン美術館など、米国各地の美術館回りを楽しんだようだ。ジン、ジミン、ジョングクの3人は、韓国に早々に帰国。韓国のコロナ対策の規定で10日間の隔離生活を送っている。

 ジンは隔離生活を送りつつも、ワカメスープ、キムチチャーハンなど自作料理の写真をSNSや、BTS公式ファンコミュニティに掲載。「本当に退屈」「これ休暇か!!」「怒ったから皿洗いをしに行く」など、少し自虐的なコメントでファンサービスを行った。これに対してVは「あと10日ほど会社に(休みを)頼んでくれませんか。できるじゃん、兄さんなら」とコメントを返している。

 ジミンは「今日は本当に一日中横になっていました」など、隔離生活の日常を掲載。ジョングクは、自分の歌声を収録した短い映像や、ネットフリックスの視聴しているシーンを投稿した。Vはハワイで家族と一緒に観光を楽しんだ後、12月9日に帰国したという。 帰国直後、ハワイで自分に気づいていながら知らないふりをしてくれたファンたちに、「おかげでリラックスした旅行ができました。愛しています」と感謝の挨拶も伝えている。

 J-HOPEは米国現地で海にバカンスを楽しみ、12月9日帰国した。隔離中の11日には、「21MAMA」を視聴しているショットを公開。「皆さんのおかげで受賞できた賞だと思います」とファンに挨拶を送った。シュガーはRMと同じくまだ米国現地に滞在しているという。SNSには特に近況共有はなく、静かに休息をとっているとのことだ。

 このニュースを受けて疑問に思うこともある。BTSは世界的なトップアイドルのため、休む暇もないのは理解できる。が、数年間も長期休暇がないというのは、国際的な感覚からすると少し異常なことではないか。労働規則やコンプライアンス的に問題ないのだろうか。そこら辺の事情を韓国記者C氏に聞いてみた。

「BTSの場合はトップにいるので長期休暇という選択を公式に発表できたと思います。ファンの方にとっては寂しいと思うけど、個人的にはBTSも思い切ってSNSなども断って、おもいきり休んでくれたらよかったと思います。というのも、韓国の若い芸能人の子たちはまだまだ旧態依然とした芸能界の構造の中で休みなく働かされています。競争中のアイドルはファンが離れるのが怖くて、もしくは事務所の意向で長期休暇は難しいですから。アイドルの自殺なども問題もたびたび起きていますし、こういうニュースが出た時に変わらなければならないと思うのですが……」

 近年では、韓国の芸能界の労働の実態を調査した書籍も少しずつ登場している。なかでも、やり玉にあがりはじめているが、練習生からアイドルになるまでの険しい道のりや“労働条件”の変化のなさだ。ある大衆文化評論家は次のように話している。

「全世界どこをみても、韓国のような練習生制度は見つからない。海外では数度にわたって同じようなシステムを導入しようとしたが、10年に達する専属契約や、学校に行って勉強しなければならない年に会社が決めたスケジュールに合わせて動かされるというのは、特に西欧的な枠組みでは受け入れがたい」

 BTSの休暇にはメンバーたちの再充電という意味合いがあるだろう。また、韓国社会的には、アイドルがしっかりと他の人と同じく休みを取れるカルチャーを培う“灯台”の役割も果たすのではないか。日本の若者が韓国芸能事務所で練習生となることも珍しくない。夢を追うための“労働条件”が整っているか、またトップアイドルたちがその道をしっかりと切り拓いていくかは、日本にいても決して無関係なことではなくなりそうだ。
 

河 鐘基(ジャーナリスト)

リサーチャー&記者として、中国やアジア各国の大学教育・就職事情などをメディアで発信。中国有名大学と日本の大学間の新しい留学制度の設置などに業務として取り組む。「ロボティア」「BeautyTech.jp」「Forbes JAPAN」など、多数のメディアで執筆中。著書に「ドローンの衝撃 」(扶桑社新書) 「AI・ロボット開発、これが日本の勝利の法則」 (扶桑社新書)、共著に「ヤバいLINE 日本人が知らない不都合な真実」 (光文社新書)など。

Twitter:@Roboteer_Tokyo

はじょんぎ

最終更新:2021/12/15 13:00
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