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蛙亭・イワクラ「マジ来年優勝する」あと大鶴肥満の絶妙さ加減

文=飲用てれび(いんよう・てれび)

蛙亭・イワクラ「マジ来年優勝する」あと大鶴肥満の絶妙さ加減の画像1
蛙亭イワクラInstagram(@babybabybodybaby)より

 テレビウォッチャーの飲用てれびさんが、先週(12月5~11日)に見たテレビの気になる発言をピックアップします

ノブコブ・吉村「我々今から、テレビ界に一石を投じます」

「この番組、すべてを信じてはいけません」

 そんなテロップとナレーションで始まった6日の『関ジャニ∞クロニクルF』(フジテレビ系)。この日の企画は、架空のロケVTRに紛れている“過剰演出”を見抜く、というものだったのだが、その中に面白いトリックが仕込まれていた。

 ロケに出かけたのは関ジャニ∞の村上信五と安田章大、そして吉村崇(平成ノブシコブシ)。そのVTRを見て、スタジオにいる他の関ジャニメンバーとゲストの朝日奈央が“過剰演出”を言い当てていく。ある意味で、テレビ番組の編集や演出の手の内の一部を明かすような企画かもしれない。VTRを見る前、スタジオで進行を務める吉村がこう宣言した。

「我々今から、テレビ界に一石を投じます」

 村上らが訪れたのは、猫を愛する定食屋。店内は猫グッズで溢れ、店主も猫耳をつけている。VTRには次々と怪しいシーンが出てくる。店主が「この店は夏目漱石の『吾輩は猫である』の舞台なんです」と逸話を語ったり、猫好きになったきっかけである小学生時代の初恋のエピソードを話し始めたり。ロケ中にセクシーな女性の一般客が乱入したり、超特大のデカ盛りメニューが出てきたり。

 これらはすべてウソ、というか“過剰演出”だ。『吾輩は~』の逸話は格式の高い店にすることで視聴者の興味をひくため。初恋エピソードはドラマチックなエピソードで視聴者を感情移入させるためだ(と、番組ではテロップで説明されていた)。

 なお、店を訪れた有名人として、パンチ佐藤、新山千春の店長との写真が飾られていたが、これも当然“過剰演出”。写真は合成だ。パンチ佐藤、新山千春というラインが絶妙だ。新山は8日の『水曜日のダウンタウン』(TBS系)の「久しく見ていない女タレントが死ぬほど整形していても指摘しづらい説」で、「久しく見ていない女タレント」として出演していて、これもまた絶妙なライン。

 と、VTRの中のこれらの“過剰演出”を、スタジオのメンバーは次々と言い当てていく。が、最後の1つが答えられないまま、VTRは終わってしまう。進行の吉村が告げる。

「今日の放送中にもやってるポイントがあるんです」

 ウソはVTRの中だけでなく、スタジオでの収録中にもあった。画面上は関ジャニのフルメンバーと吉村、朝日の合計7人で収録されていたように見える今回の放送。実は、本編のスタジオにいたのは5人だけ。村上と安田はいなかった。セットの奥に2人は座っているように見えたが、これは合成だ。吉村と村上・安田は、スタジオでの会話を想定しさまざまなリアクションを事前に収録。放送では編集で2つを合わせていたのだ。

 なるほど、見ている途中、ところどころで吉村や村上らの言動に違和感があったけれど(というか、違和感を残す伏線が仕掛けられていたり、編集がされていたりしたけれど)、そういうことだったのか、と最後にトリックに気づく。村上・安田は今回はいないものだと思って収録をしていた吉村以外の面々も、一様に驚いていた。

 番組の冒頭、吉村の名前のテロップに「抜群の立ち回りで数多くの企画をこなしてきた男」と肩書きがつけられていたけれど、これもまた「まさに今クセのある仕事をこなしている」という意味で伏線だったかもしれない。吉村は視聴者を身構えさせない。タネをすべて明かしたマジシャンのよう。そんな身構えさせない吉村だからこそ、よりうまく見る者を騙せた企画だと言えるかもしれない。

 ――と、テレビの編集や演出の手の内を見せたようにみえる企画。さて、“過剰演出”はこれだけだったのだろうか? 「この番組、すべてを信じてはいけません」。すべてのタネ明かしを踏まえた上で、改めていろいろ疑ってみても面白いのかもしれない。

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