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『最愛』圧巻の最終回に高評価!加瀬ロスも…事件の全貌と期待を裏切らない結末 

元から人物相関図に答えが書いてあった?

 最終回に至るまで、巷ではさまざまな考察が繰り広げられたが、番組の公式サイトの相関図での加瀬の紹介欄には《あらゆる手段を使って梨央をフォローし、守っている》とあり、蓋を開けてみると、答えは書いてあったようなものだった。

 そして物語の始まりの地であり、故郷である白川郷へ場面が移り、墓参りに訪れた大輝と梨央は帰り際、手を繋いで「ちっちゃい手やな」「あったかい手やな」とイチャついている。失ったものや時間を乗り越え、全てを受け入れ、やっと結ばれた2人のバックには、“最愛”という大きな文字が映し出され、幕を閉じた。

 ドラマのタイトル『最愛』の“最”は、又の部分が少しズレているが、それは又が通常の位置に戻って完成されたものだった。

参考:TBSドラマ『最愛』ウェブサイト:https://www.tbs.co.jp/saiai_tbs

 放送後にはネット上で「加瀬さん涙」「寂しい。切ない。ラスト辛かった」など、加瀬に対する嘆きと「何度見てもキュンが止まらないよ!」「ふたりの後ろ姿が幸せ」などの2人を愛でる声が溢れていた。

 重いテーマになりがちな家族愛や、犯罪加害者またその家族についての描写も、愛を含ませ温かみを持たせた役者陣と制作陣には感服だ。

 細かな感情や経緯などが説明されたわけではないし、全てがハッピーなエンドではなかったが、ストンと納得いった視聴者も多かったのではないだろうか。愛という形がないものだからこそ、隙間がある部分は自分の持っている愛の価値観で補強し、期待を裏切らない結末を迎えらたのかもしれない。

大沢野八千代(ジャーナリスト)

1983生まれ。大手エンタメ企業、出版社で勤務後、ネットソリューション企業に転職。PR案件などを手掛けている。KALDIフリーク。

おおさわのやちよ

最終更新:2021/12/20 06:00
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