「夏のデパートすらサウナを感じる」DDTサウナ部がたどり着いた“ととのい”の境地

昔ながらの「銭湯サウナ」の良さ

上野　銭湯サウナもいいよね。

MAO　うん。時間帯をちゃんと選べば、べらぼうに混んでることもないし。やっぱり夜の時間帯はサウナーじゃない利用客も多いけど、僕らは平日の時間が比較的あるので、練習終わりに夕方からいったりしてますね。

勝俣　菊名にある「福美湯」のサウナもめちゃくちゃよかった。8分に1回オートロウリュがあって、銭湯だから休憩椅子があるわけじゃないんだけど、ちょっと露天になってて外気浴もできる。東京だと高円寺の「ゆ家 和ごころ 吉の湯」（東京都杉並区成田東1丁目14−7）もよかったな。

竹下　僕、清澄白河に住んでたことがあるんですけど、「辰巳湯」によく行ってました。サウナ自体は普通の銭湯サウナなんですけど、水風呂が中だけじゃなく露天エリアにもあって、それがめっちゃ浅い。僕が寝転んだら体が半分出るぐらい浅くて（笑）。

上野　浅っ！　足湯より浅いやん。

竹下　でも、結構冷たくて、気持ち良いんだよね。

MAO　寝湯ならぬ、寝水風呂だ。

竹下　で、そこの「辰巳湯」には謎がまだあって、露天風呂エリアの奥にもうひとつ半外気の部屋があるんですよ。いわゆる銭湯の更衣室みたいな感じになっていて、そこにリクライニングチェアとかテーブルとかテレビとか、今はないかもしれないけど灰皿とかが置いてあって。みんなびしょびしょのまま真っ裸でくつろいで、マンガ読んだり、サウナ行ったり、浅い水風呂入ったりしていて……知る人ぞ知るディープ銭湯サウナとして割と有名みたい。

上野　埼玉の川口にある「サウナひろい」（埼玉県川口市朝日3丁目15−20）って銭湯サウナも暗くて熱くていいですよ。昔ながらの銭湯だから、もちろん刺青入ってるような人たちもめちゃめちゃいるんだけど、最後におばちゃんがサービスで三ツ矢サイダーを1本くれるんですよ。そういう昔ながらの良さがあるから、銭湯サウナは好きですね。

ーーみなさんはどうやってサウナ情報をチェックしてるんですか？

勝俣　僕は、「サウナイキタイ」（日本最大のサウナ検索サイト）で調べることが多いですね。

上野　あとは、勝俣さんが新しいところに行くたび「あそこよかったよ～」って教えてくれるんで、その近くで仕事があったり、ジムに行ったときに寄ってみたり。

MAO　僕は、雑誌を読んでます。最近はサウナ系のムックも結構あるので。

竹下　あとは、車で移動することがあるんで、仕事先の帰り道でどこかないか適当に調べたりして。

上野　動線にあるサウナね。

竹下　そうそう。これ結構あるあるでしょ。

勝俣　確かに帰り道とか、現在地から近いところだったらどこだろうって調べたりする。例えば（今回の取材場所である）渋谷だったら、みんな「改良湯」（東京都渋谷区東2丁目19−9）に行きがちだけど、「カプセルホテル渋谷」が結構穴場で、めちゃくちゃいいんですよ。

上野　あとは新しくできたところをチェックしてみたりね。最近増えてるソロサウナも行ってみたいんですけど、なかなか予約が取れなくて。僕らは予定が空いたときとかに、フラッと行きたかったりするんで。「サウナラボ神田」とかも行ってみたいなとは思うんですけどね。

勝俣　ああいう水風呂がないサウナも増えてるよね。水風呂を作るのって大変なんですよ。浴室にしないといけないから保健所の問題でそれが難しいし、チラーを導入するのもすごくお金がかかる。

MAO 総支配人の目線だ（笑）。