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「サウナ同様にプロレスも“ととのう”んです」DDTレスラー4人衆、狂おしいほどのサウナ愛

文=池守りぜね(いけもり・りぜね)

「サウナ同様にプロレスもととのうんです」DDTレスラー4人衆、狂おしいほどのサウナ愛の画像1
写真/二瓶彩(撮影協力:改良湯

「ととの・う」―1 必要なものがすべてそろう。「材料が—・う」「準備が—・う」2 きちんとまとまった状態や形になる。調和がとれる。(デジタル大辞泉より)

 本来「ととのう」にはこのような意味があるわけだが、最近では真っ先に「サウナ」を想起する人も多いだろう。ここ数年で起きた空前のブームによって、「サウナに入ることで得ることができる一種のトランス状態」を「ととのう」と表現することが、もはや一般的な言葉として普及しつつある。

 さて、今回はそんな「ととのう」ことに魅了されたプロレスラーの竹下幸之介、勝俣瞬馬、上野勇希、MAOに集まっていただき、思う存分サウナ談義をしてもらった。彼らは、DDTプロレスリングというプロレス団体内にサウナ部を結成。さらに、このサウナ部が『The37KAMIINA』というユニットに発展し、試合でも共に闘うようになったのだとか。公私ともに「サウナ」でつながる4人ならではの、息のあった掛け合いをご覧あれ。

座談会参加者

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左・竹下幸之介(以下、竹下)
1995年生まれ。高校在学中にプロのレスラーとしてデビュー。日本体育大学卒。団体内の最高峰のベルトである「KO-D無差別級王座」を4度獲得した実力派。上野とは高校の同級生。

左から2番目・上野勇希(以下、上野)
1995年生まれ。現在、DDT UNIVERSAL王座のベルト保持者。最近、ドラマ『警視庁ゼロ係 シーズン5』(テレビ東京系)にも出演し、マルチに活躍中。先日、さいたまスーパーアリーナで行われた『CyberFight Festival 2021』では、竹下とタッグを組み、プロレスリング・ノア勢に勝利した。

右から2番目・MAO(以下、MAO)
1997年生まれ。YouTubeに「中学生プロレス」という動画をアップしたのがきっかけで、レスラーとしてデビュー。DDTの社長でレスラーである高木三四郎選手を、車で轢くなど破天荒な試合が魅力。

右・勝俣瞬馬(以下、勝俣)
1992年生まれ。千葉県館山にあるサウナ施設『SeaSaunaShack』の総支配人。熱波師、サウナ・スパ健康アドバイザー、サウナ・スパプロフェッショナルの資格も取得。明るいルックスからは意外だが、ハードコアやデスマッチもこなす。

サウナでリラックスした状態が、プロレスのチームワークにも効果的

――レスラーだけで結成されたサウナ部は珍しいと思うのですが、結成のいきさつはどうだったのですか?

勝俣 サウナ部の結成は、2019年8月に熊本で行った試合がきっかけです。そもそも当時、僕と上野はサウナに興味がなくて、お風呂入ったついでに入るくらいな感じだったんですよ。そんな僕らをサウナに誘ったのが、竹下幸之介で……。

竹下 ねえ、なんで俺だけフルネームなの(笑)。

勝俣 いいじゃん、わかりやすいじゃん! 竹下幸之介にサウナと天然温泉を売りにしている『湯らっくす』という施設が熊本にあるから行こうって、誘われたんです。僕と上野は、本格的なサウナというのがほぼ初めてでした。アウフグース(熱した石に水をかけて発生した蒸気をタオルであおぎ熱波を起こす)とか、ロウリュウ(サウナストーンに水をかけて水蒸気を発生させる)もそこで知りましたし、サウナの極意である「水風呂に入ってからの休憩」も、ここで初めて味わいました。すべては『湯らっくす』が教えてくれましたね。これがあまりに気持ち良いので、「なんだこれは! 」って。

上野 なりましたね。

勝俣 僕にとって『湯らっくす』でのサウナ体験は、プロレスを知ったときと同じくらいの衝撃だったんです!

全員 (笑)

勝俣 そこからサウナ通いが始まりました。さらに別の遠征の時に、この衝撃をMAOにも味わってほしいと思い立って、スーパー銭湯に誘ったんですよ。でも、そこはマナーが悪い客が多くて……外気浴では虫も出るし……。

MAO そんなこんなで、僕のサウナデビューはほろ苦い思い出になってしまいました(笑)。でも東京着いたその足で、ひとりで最寄りのサウナに行って、教えてもらったサウナの入り方を改めて実践してみたんです。それまでは、我流でサウナと水風呂の往復しかしていなかったから、サウナは疲れるって思っていたんです。でも休憩することで、リラックスできて疲れもとれるようになった。リベンジに成功して、無事サウナ部入りを果たしました。

勝俣 僕と上野と竹下でサウナ部が結成されたんです。そこにMAOが入ってきて、この4人になったというわけです。

――部活動を始めて、良かったことはありましたか?

竹下 サウナきっかけで集まった4人ですが、このメンバーで試合ができるなっていうのが頭の中に浮かんできた。サウナってリラックスして頭が冴えている状態なんで、そういう時にプロレスの話をすると、チームワークを培うきっかけになったりするんです。連携技とかも浮かんできたりして。

――そして部活にとどまらず、公式のユニットとしてデビュー試合を行ったわけですね。

MAO 当時はそれぞれが別の選手とチームを作っていたのですが、竹下さんと勝俣さんがもともと組んでいたチームが解散することになって、別のチームを抜けたばかりの上野くんや、海外の選手と組んでいた僕もひとりだったので、きちんとチームを作りましょうってなったんです。正式に「The37KAMIINA」っていうチーム名でスタートしました。

竹下 ザはつかない。「サウナカミーナ」!

勝俣 表記上はTheがつくけれど、ザは読まないで「サウナカミーナ」。

――ローリング・ストーンズみたいな。

勝俣 そう、そう! そっちの方がかっこいいから!             

――部活から正式なユニットに発展して、さらに盛り上がったわけですね。そんなサウナ部に今から加入したいというレスラーはいるのですか?

上野 今、若手で小嶋(DDT所属・小嶋斗偉)っていうのが入りたいって言っているんですよ。

竹下 でもみんな反対で(笑)1人増えると不便が増えるんです。地方だとサウナって遠い場所にあるから、タクシーで行くことになるので、4人がちょうどいいんですよ! 1人増えたらもう1台呼ばなあかん。まあ、小嶋を歩かせればいいんだけど(笑)。

――便宜上、メンバーは増やせないと(笑)。

竹下 でも結構(小嶋が)ねばるね~。

MAO「入りたいです」じゃなくて、「入ります! 」って言うもんね。でも、The37KAMIINAはこの4人でやっていきますが、本当に部活としてのDDTサウナ部は残しておこうかなって。

上野 サウナ好きな人たちは、入れるようにね。

バスで20時間! 過酷な遠征後のサウナは格別

「サウナ同様にプロレスもととのうんです」DDTレスラー4人衆、狂おしいほどのサウナ愛の画像3
勝俣瞬馬

――みんなで一緒にサウナに行くことはあるんですか?

勝俣 2019年の夏からハマったんで、みんなでそれまでは行っていたんです。

竹下 新年会も『萩の湯』(鶯谷)でやったりね。

勝俣 今は割と個人で行っていますね。

竹下 スケジュールが合いにくいっていうのもあるけれど、各々のスタイルが若干違うもんね。

上野 それぞれのサウナスタイルが確立されてきたから。

竹下 勝俣みたいにこまめに行く人もいれば、僕はスーパー銭湯サウナが好きなので、そっちに行ったり。

上野 一緒に行っても、サウナ内での行動はバラバラになるんですよ。終わった後にご飯食べに行ったりとかはするけれど。

竹下 僕は、特に地方遠征サウナが好きなんです。地方興行って、バス移動なんですよ。バスに長時間揺られて、腰とか首とか痛い状態で試合をして。一番疲れ切った状態で行くサウナが一番。東京にいると、そこまで疲れないんでサウナで得る快感も少ない(笑)。

MAO 遠征の疲れって独特だもんね。疲労に疲労を重ねてモヤモヤしていた頭が、サウナによってすっきりする感じがいい。

竹下 東京からバスで移動するって考えたら、一番遠いのは北海道なんですよ。

――北海道への移動もバス移動なんですか!?

勝俣 そうですね、どこでもバス移動です。例えば最近だと、東京から、金曜日の夜18時くらいに出発して、土曜の朝に博多に着いて、昼と夜に試合して、博多に泊まって。日曜の朝に熊本行って試合して、月曜の朝にバスで熊本から東京に帰るんです。

――(絶句)……。

竹下 これを聞くと疲れるなって思うんですけれど、間にサウナを挟むことで、疲れがいったん、リセットされるんです!

――サウナでリセットは必要不可欠なのですね。

竹下 俺らもサウナを知らん時には、そのまま疲れて東京に帰ってきていたんです。でも今は全然違う。

勝俣 地方は、有名どころのサウナもありますし、探せばスーパー銭湯もある。この前の興行は熊本だったんで、僕たちの結成の地『湯らっくす』にも行ってきました。僕は『湯らっくす』に泊まって、朝5時に起きて、サウナに入ってから帰りました。

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上野勇希

――サウナ用語を用いたプロレスの必殺技もあるのですよね?

勝俣 そうなんです。僕たちの必殺技が「マッドマックス」って言うんです。『湯らっくす』の水風呂って、171cmの水深がある水風呂で、上から水が出てくるんです。

竹下 まるで滝のように。通称、マッドマックス。下手したら溺れます!

勝俣 マッドマックスって言うボタンを押すと、ぶわーって強くなるんです。それを由来にして、僕が上から降ってくる技を、「マッドマックス」。

竹下 勝俣のプロレスの技って、オリジナルが結構あるんですけれど、だいたいサウナの名前。「アウフグース」とか。

勝俣「ととのえスプラッシュ」とか。これはもう技の形とかは関係なく、ただ名付けただけだけど。

――公私ともにサウナが切っても切り離せなくなってますね。

勝俣 そうですね。僕はサウナにハマる人が必ず取ると言われている「サウナ・スパプロフェッショナル」という資格も取りましたし…。

上野 いや、サウナにハマっても普通は資格なんて取らないよ!

勝俣 僕にとってはサウナとの出会いは、人生が変わりましたから。

――竹下さんが勝俣さんをサウナに誘ったことで、人生変えちゃったんですね。

竹下 変えましたね。初サウナの後に真顔で「プロレスラーになりたいと思った時の衝撃を受けた」って言っている時は、「こいつ、何言っているんだろうな」って思ったんですけど(笑)。でも本人は至って真剣で、本当に資格とか取り始めてますから。

勝俣 それでついにサウナの支配人にもなったんですよ。

竹下 これで勝俣の人生の第一章終わりだね(笑)。

勝俣 サウナが好きで、サウナに行っていて、サウナでお金も稼ぐ。プロサウナ―になりたいんです。

MAO まさにサウナ取材を受けているこの瞬間が、プロサウナ―だよね。

勝俣 ツイッターを見て『SeaSaunaShack』(勝俣が総支配人を務めるサウナ)にお客さんが来てくれるんです。でも僕が「本業はプロレスで」っていうとびっくりされるんです。うれしいですけど、レスラーとしての知名度も上げないとまずい……(苦笑)。

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