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乃木坂46を語らせてください!#2

松村沙友理、玉手箱のような才能と天真爛漫な笑顔の裏に見えていたもの

「乃木坂46でアイデアを形にしていきたい」

 松村を語る上で外せないのは、松村が軍団長を務める「さゆりんご軍団」の存在だろう。後輩から“憧れの先輩”として名前が挙がらなかった松村が悔しさのあまり自ら立ち上げた同軍団は、当初は佐々木琴子、寺田蘭世の3人だったが、その後に伊藤かりんが加入、中田花奈が“研究生”から昇格し5人体制に。当初のまとまりのなさこそそれはそれで面白かったが、松村な奇想天外なプロディース力で、乃木坂46のセルフパロディ楽曲を始め、グループ初のTikTokアカウント開設、「#さゆりんご計画中」といったプロジェクトを実現してきた。松村の玉手箱のように多彩な活動の背景にあるのは、『日経エンタテインメント! 乃木坂46 Special 2020』(日経BPムック)でも自身が語っていた「乃木坂46でアイデアを形にしていきたい」という思いである。

 6月23日に開催された卒業コンサート『さ~ゆ~Ready?さゆりんご軍団ライブ/松村沙友理 卒業コンサート』は、すでに卒業していた佐々木や伊藤、中田も参加し、松村らしい茶番も含めた他に類を見ない公演となっていた。こうしたプロデュース力も、松村がアイドル時代に培ったもののひとつだろう。

 卒業記念写真集『次、いつ会える?』(マガジンハウス)では、「私はアイドルも芸能人も全然向いてない」と自分自身を振り返っていた松村だが、あの天真爛漫な笑顔は誰よりも“アイドル”を体現していたように思う。卒業後も、どこかで松村のプロデュース力が発揮されるのを期待したい。

川崎 龍也(アイドルライター)

2019年よりフリーライターとして活動しつつ、現在は都内にあるWEBメディアでも勤務。主にアイドルのコラムやインタビュー記事を書いています。noteでは毎週アイドルの楽曲レビューを更新中です。

Twitter:@ryuya_s04

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かわさきりゅうや

最終更新:2023/06/22 00:46
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