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冬季五輪アスリートのシビアなセカンドキャリア “究極の勝ち組”はアノ人?

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Getty Images

 北京五輪が4日に開幕し、代表選手たちが熱い戦いを繰り広げているが、4年に1度のビッグイベントに賭けているのは選手だけではない。テレビ中継には八木沼純子(フィギュアスケート)、上村愛子(モーグル)、岡崎朋美(スピードスケート)ほか、かつて五輪で活躍した名選手が次々と登場。注目後の高い五輪中継への出演は今後の仕事に直結するだけに、気合の入り方は並大抵ではない。

「アスリートとして成功した選手が引退後に狙うポジションのひとつが解説者です。テレビに出れば、大会のゲスト、講演会、イベント、教室などに声が掛かりやすくなりますし、有名になればギャラも当然上がる。最大の成功例が陸上の増田明美です。解説のギャラなど微々たるものですが、タダでもやりたいという人はいくらでもいるでしょう。

 ただしウィンタースポーツの場合、基本的にフィギュアスケート以外の競技は五輪の時しか話題になるチャンスがない。タレントとして活躍しているのは、村上佳菜子、安藤美姫、浅田舞など、フィギュア出身者ばかりです。それ以外の競技出身者は、五輪の時にどう立ち回るかがとても重要になってきます」(広告代理店部関係者)

 視聴者としても、選手として活躍したアスリートの現在の姿を解説で見られるのは嬉しいところ。しかし解説者の枠は限られており、別のセカンドキャリアを模索する者もいる。引退したアスリートの中には、知名度を生かして政治家を目指す者もいるが、そこで大出世しているのが橋本聖子だ。橋本はスピードスケートで冬季五輪に4回、自転車競技で夏季五輪に3回出場。アルベールビル五輪で銅メダルを取った氷上のレジェンドは、政治の世界でもメダリスト級の存在感を放っている。

「橋本は30歳の時、現役のまま選挙に出て議員になりました。以降、参議院で当選5回を重ね、安倍内閣、菅内閣では五輪大臣、男女共同参画担当大臣、女性活躍担当大臣を兼務。東京五輪の組織委員会会長として、開会式で挨拶する名誉にも恵まれました。

 橋本は現役時代の実績も突出していますが、とにかく運に恵まれているという印象です。橋本が所属していた富士急のトップは自民党の重鎮で、彼女のことを娘のように可愛がり、その縁で自民党から出馬。完全に“素人”でしたが、後ろ盾がしっかりしており、とにかく飲みっぷりが良くて、自分の意見は言わないタイプなので、おじさん議員たちに気に入られ、あれよあれよという間にいいポジションをゲットしました。そして、東京五輪直前には自らの師である森喜朗が失言で失脚し、組織委員会会長に就任。“持っている”とは、まさに彼女のことでしょう」(週刊誌記者)

 五輪に7回も出る力を持つ人間は、運をも引き寄せる力があるということ。今夏には参院選が予定されており、“第2の橋本聖子”が誕生するかもしれない?

石井洋男(スポーツライター)

1974年生まれ、東京都出身。10年近いサラリーマン生活を経て、ライターに転身。野球、サッカー、ラグビー、相撲、陸上、水泳、ボクシング、自転車ロードレース、競馬・競輪・ボートレースなど、幅広くスポーツを愛する。趣味は登山、将棋、麻雀。

いしいひろお

最終更新:2022/02/09 06:00
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