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核バッグが開かれ、ボタンが押された“事件”があったーーウクライナ情勢に解決は見えるのか

ロシアのウクライナ侵攻でコンビニおにぎりが300円に

 さて、『おっさんずラブ』というドラマはヒットして、映画でも当たったらしい。その劇場版の監督を務めたのが瑠東一郎(42)だそうだ。

 その彼が、仕事仲間の30代半ばのヘアメイクと「不倫」していると文春が報じている。文春は、瑠東のマンションに彼女が入っていくところを確認して、彼を直撃。

 瑠東は肉体関係はないといいはるが、それならと、文春は彼女と交わしたLINEを入手。そこには、
「A子ちゃんがウーマナイザー(大人のおもちゃ=筆者注)してる夢見た…」
 などとあった。

 では今度は彼女を直撃すると、夫が出てきて、「妻から聞いてます」とあっさり。監督! 一巻の終わりだな。

 ところで、推理作家の大谷羊太郎が亡くなった。といっても、今の若い人にはピンとくるまい。昔は一時、人気のあった人だった。

 私は、編集者時代に知り合い、結構、親しく付き合った。たしかギターか何か弾いていたのではなかったか。

 歌手の克美しげるのマネージャーをやっていた。克美が交際していた女性を殺し、空港の駐車場の車のトランクに放置していた事件は、人気歌手だっただけに、当時はセンセーショナルに報じられた。

 逮捕されて刑に服した克美が出てきたとき、大谷と一緒に克美に会ったことがあった。礼儀正しく頭を下げたが、事件のことは一切喋らなかった。彼の最大のヒット曲『さすらい』は歌ってくれた。

 そういえば、先日、資料を整理していたら、パリ人肉事件の佐川一政のコピー原稿が出てきた。出版したいと頼まれ、何度か会った。結局出せなかったが。

 私は、犯罪者と縁があったようだ。

 さてここからはプーチンロシア大統領の“愚行”を批判する記事を3本続けて。

 まずは、この戦争が長引くと、日本人の食卓が危うくなるというお話。

 今回の戦争で、日本の水産業界も悲鳴を上げているという。鹿児島大学水産学部の佐藤雅昭教授はこう言う。

「日本の輸入量に占めるロシア産の割合は、2020年の数字でタラバガニ85%、毛ガニ97%、ウニ75%、紅鮭71%となっています。他にもタラコを5割近く、ボタンエビなども多くをロシアから輸入している。しかし一連の制裁でロシア側に送金できなくなるなど決済上の安全性が失われたため、今後はロシアからの輸入は非常に難しくなると考えられます」

 経済ジャーナリストの荻原博子もこう話す。

「もともと日本は近海の水産資源は取り尽くし、ロシア依存が強まっていたので、今は危険的状況に近づきつつある。ロシアからの輸入が途絶え、在庫も底をつくタイミングで、一部のスーパーや鮨店の品書きからカニやウニが消える可能性もあります」

 荻原は、近い将来、コンビニで売られている鮭のおにぎりがプレミアム商品化して1個300円なんて時代がくるかもしれないという。

 ここで考えなければいけないのは、毎度いわれるこの国の食料自給率の低さである。この戦争の前から、イカが極端に取れなくなったことを、少し前に現代が報じた。中国船やロシア船までがイカをゴソッと獲ってしまうからだという。

 たしかに、私が好きなイカを買おうと思っても、なかなか見つからないのと、いいものは高くて手が出ない。

 これを機に、戦争反対もいいが、自給率を上げることを喫緊の課題にしないと、他国の戦争で日本人が餓死することになる。

 プーチン大統領の今回の常軌を逸したやり方は、肉体的にも精神的にも病んできているからだという声が多い。筑波大学の中村逸郎教授(ロシア政治)はこう語る。

「パーキンソン病かどうか定かではありませんが、健康上の不都合が著しいのではないか、と。プーチンは69歳。ロシア人男性の平均寿命を既に超えていますから、日本人に置き換えれば80歳を超える高齢者です。年齢からくる体力、認知機能の衰えが著しいのでしょう」

 また、こうも語る。

「一昨年の秋頃、プーチンの警備隊員がクレムリンで銃殺されています。彼は20年間も務めていたベテランで、極めて異例の事態です。
 実はその半年前にも若い隊員がアパートで銃殺されている。やはりプーチンの精神状態が極めて不安定なのか、あるいは何か秘密を見てしまったのか。いずれにせよ、彼の精神状態に異変があることは間違いない」

 このような人物が核のボタンを握っていることが問題だと、新潮はいう。

「実は過去にこの核バッグが開かれ、ボタンが押された“事件”があった。1995年1月のことである。
『ノルウェーがオーロラ観測のために衛星を打ち上げたのですが、それをロシア軍は、ノルウェー沖で活動していたアメリカの潜水艦が打ち上げたものと勘違いした。慌てた当時のエリツィン大統領は国防相を呼び、核の起動コードを送信した。しかし、なぜかシステムが上手く作動せず、人類は事なきを得たのです』(中村教授)

 この危機は後に『ノルウェー・インシデント』と名付けられている」

 しかし、現在もこのシステムの基本は変わっていないという。先週も書いたように、一人の狂人が地球を破滅させることが出来る。それがプーチン大統領かもしれないのだ。

 ロシアとウクライナで停戦に向けた話し合いが続いているが、双方譲らないのだろう、合意に至るのはまだまだ時間がかかりそうだ。その間に戦闘で尊い命がつぎつぎに失われていっている。

 私は、ウクライナ側は武装解除することはできないが、NATOへの加盟を一時見送ることで、歩み寄りはできないのかと考えるのだが。

ニューズウィークが記した5つの和解案

 ニューズウィーク日本版は、フレッド・カプラン(スレート誌コラムニスト)が、この戦争を始めたプーチンに見返りを与えることなく、ロシア国内では勝利だと宣伝できるものを与えてやることで、戦争を終わりにすることが出来るのではないかと書いている。

そのために5つの和解案があるという。

 第1は、やはり、ウクライナがNATO加盟を断念する案だ。
「プーチンはウクライナに侵攻する理由を、ウクライナがアメリカ主導の(そして反ロシアの)軍事同盟であるNATOに加入しようとしてるからだと正当化した。
 ということは、ウクライナがNATOに加盟しないと約束すれば、ロシアの勝利だとプーチンは喧伝できる」からだ。

 2つ目は、ウクライナがクリミア半島をロシア領として認めることだという。「一見したところ承服し難いかもしれないが、これは現状を受け入れる現実的な案だ」という。

 3つ目は、ロシア軍がウクライナから完全撤退する。「ロシア軍は、国境のロシア側に退くだけでなく、拠点とする基地まで引き揚げなければならない」というのだが、これは飲むまい。

 4つ目は、ウクライナ東部で住民投票が実施されるという案。
「東部のドンバス地方を構成するドネックとルガンスクが、自治共和国としてウクライナにとどまるか、ロシアに併合されるかを問う自由かつ公平な住民投票を行う。その結果がどうあれ、この地方は武装解除地帯となり、必要なら国連の平和維持部隊が常駐する」というものだ。

 5番目は対ロシア経済制裁は段階的に撤廃されるという案である。カプランは、
「ウクライナ市民への爆撃を続けるほど、プーチンが広範な領域で敗北する可能性が高まる。それだけに、自分が正しかったという体裁をわずかでも与えてくれる和平合意なら、受け入れるかもしれない」

 日本のメディアには中国が仲介せよという論調もあるが、それは今の状況では難しいだろう。

 狂人、現代のヒトラーと難じても、戦争は終わりはしない。早く終結させるためには、バイデンが乗り出し、プーチンと2日でも3日でも話し合って、終結に向けて合意することが一番だと思う。そうすればプーチンの顔もたつし、バイデンも存在感を増すはずだ。

 そう思うのだが、今のバイデンのアメリカには、そういうダイナミズムは感じられない。かといってトランプ再登場はなお困る。解決策は無数にあるが、どれもこれも一長一短か。

 映画監督が出ている女優に手を出すというのは昔からあった。少し前には、ハリウッドの有名プロデューサーや映画監督たちが、過去のセクハラを女優たちから暴露され、表舞台から消えていった。

 だが今回のケースはひどい。

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